キシリトールガムを噛むことは、虫歯予防の一つになります。
しかしながら、キシリトールガムであっても噛み方に注意しなければ、その効果を満足に得られません。
虫歯予防でキシリトールガムを噛む際は、何に注意すべきなのでしょうか?
キシリトールガムを噛む機会が多い方は、是非ご覧下さい。
虫歯予防でキシリトールガムを噛む時の“時間”と“力”
最初にお話しする虫歯予防におけるキシリトールガムの注意点は、ガムを噛む時の“力加減”についてです。
キシリトールガムに限らず、ガムを噛む時に力を強く入れてしまうことは滅多にありません。
しかし、ガムを“複数回噛む”ことで、ちょっとした問題が生じるのです。
ガムは多く噛むことは、唾液腺に刺激を与えることになります。
それと同時に、歯同士の摩擦を生み出し、負荷がかかるデメリットもあるのです。
特に、虫歯治療等で詰め物をしている場合は、噛む力による負荷がかかることで、歪みが生じやすくなってしまいます。
従って、長時間噛んでいる状況はあまり好ましくありません。
ガムは噛み続けるのでなく、適度な時間、優しい力で噛むようにして下さい。
特に、味が長持ちするガムほど、長時間口の中に入れてしまう傾向がありますので、注意する必要があります。
虫歯予防でキシリトールガムを噛む“頻度”
虫歯予防でキシリトールガムを噛む場合、1日3~4回が目安になります。
主に食後に噛むと口の中の汚れを綺麗にし、唾液によって乾燥を防いでくれますので、タイミングも予防効果を高めるために大切になります。
しかし、普段からガムを噛むことに慣れていない方は、急に複数回噛むことになると、顎関節や筋肉が驚いてしまいます。
その結果、顎関節や筋肉が痛いということになりかねません。
これは、ガムを噛む頻度が多すぎる場合にも言えることです。
噛み慣れない場合は、食後に短時間噛むようにして、噛むことに慣れていきましょう。
虫歯予防のキシリトールガムは歯磨き代わりにならない
最後にお話ししたいのは、虫歯予防で噛んでいるキシリトールガムは“歯磨き”の代わりにならないことです。
ガムを噛む行為は、あくまでも唾液の分泌を促し、虫歯菌が活動しにくい環境にするためのものです。
食べかすや歯垢を綺麗に取り除く作業になりませんから、虫歯予防には歯磨きも欠かせません。
さらに、歯科クリニックでの定期検診を受けておくと安心ですから、連携して予防に努めましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯予防でキシリトールガムを噛む時は、優しい力で適度な時間噛むようにする
・キシリトールガムを噛む頻度は、1日3~4回程度
・噛み慣れない場合は、顎関節が痛まないように注意する
・キシリトールガムはあくまでも予防で、歯磨きの代わりにならない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。