女性の方が虫歯になりやすい5つの理由を解説します

虫歯になりやすいかどうかは、遺伝や生活習慣を始めとする様々な要素が関係しています。

その際に、女性の方が虫歯になりやすいという情報があるのです。

これはどうしてなのでしょうか?

今回は、その理由について5つの視点から解説したいと思います。

女性の患者様は、是非ご覧下さい。

女性が虫歯になりやすい理由~①甘い物を含めた間食が多い~

女性が虫歯になりやすい1つ目の理由は、間食をしやすい傾向があることにあります。

もちろん、間食の有無に男女は関係ないと考える方もいます。

しかしながら、甘い物を食べているイメージはまだまだ女性の方が強いことでしょう。

その結果、女性の方が虫歯になりやすいと言われているのです。

この点に関しては、男女関係なく間食が多い、甘い物が好きな患者様は気をつけた方が良いでしょう。

女性が虫歯になりやすい理由~②唾液の分泌量が少ない~

女性が虫歯になりやすい2つ目の理由は、男性と比べると唾液の分泌量が少ないことにあります。

唾液の分泌量が少ない背景には、唾液腺のサイズが小さいことにあります。

これは、男女差によるものですから、個人的な努力でどうにかなるものではありません。

よって、女性の患者様は特に唾液の分泌量を意識しておかなければなりません。

分泌量の状況に関わらず、唾液腺を活発にするマッサージは日頃からしておくと、口内の乾燥を避けることができます。

また、女性は口内の酸を中和する力が低い特徴もありますので、セルフケアをしなければ、当たり前のことですが虫歯リスクを高めてしまいます。

唾液の分泌に問題がないと思っている方でも、セルフケアを徹底しなければ、あっという間に虫歯になってしまう可能性がありますので注意して下さい。

女性が虫歯になりやすい理由~③歯の構造の違い~

女性が虫歯になりやすい3つ目の理由は、男性と違い、歯の構造が薄く、柔らかいところにもあります。

歯の構造が薄く、柔らかいと虫歯の進行が早く進んでしまいます。

これも性別による身体の違いの一つですから、唾液の分泌と同じく、女性の患者様は意識すべき内容になります。

とはいえ、事前に虫歯になりやすい理由を知っておくと、予防がしやすくなるはずです。

歯科クリニックでは虫歯予防のためのケアが行えますから、現在トラブルがない方でも足を運んでみて下さい。

女性が虫歯になりやすい理由~④ホルモンバランスの影響~

女性が虫歯になりやすい理由としては、ホルモンバランスの影響を受けることも挙げられます。

女性ホルモンは、唾液の成分や量に影響を及ぼし、それが直接的に口内環境に作用します。

特に月経周期に伴うホルモンの変動は、唾液の質を大きく変え、虫歯菌が繁殖しやすい環境をつくり出してしまいます。

またこのようなホルモンバランスの影響は、虫歯だけでなく歯周病のリスクも高めます。

唾液の分泌量が減少すると、歯周病の主な原因となるプラークが洗い流されず、歯周病を発症するリスクが高まります。

女性が虫歯になりやすい理由~⑤妊娠、出産する~

先ほどのホルモンバランスと少し近いですが、妊娠や出産を経験することがあるというのも、女性が虫歯になりやすい理由の一つです。

妊娠中や産後は、虫歯のリスクが極めて高くなります。

具体的には、口内が酸性化して虫歯を引き起こしやすくなったり、口内の細菌が増殖しやすくなったりします。

また妊娠中は悪阻(つわり)の影響により、なかなか思うようなブラッシングができません。

その他食事の好みが変化し、酸っぱいものや甘いものなどを多く摂取するようになることも、虫歯のリスクを高めます。

更年期にはさらに虫歯のリスクが高まる

女性は更年期を迎えると、女性ホルモンの分泌が大きく変化し、身体のさまざまな機能が低下します。

こちらは口内環境にも言えることであり、更年期は虫歯や歯周病のリスクが高まります。

更年期になると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が減り、唾液の減少から虫歯になりやすくなります。

また更年期障害や高血圧、糖尿病などの治療薬の中には、口内の乾燥を引き起こすものもあります。

さらに加齢によって歯茎が痩せて歯の根元が露出したり、歯の摩耗が進んだりすることで、虫歯菌が入り込みやすくなります。

更年期に入ると、女性は上記のような新しい虫歯リスクと向き合わなければいけません。

女性の虫歯リスクが高いのはデータでも明らか

厚生労働省が2012年に発表した歯科疾患実態調査によると、一人の平均虫歯数は男性が14.7本であるのに対し、女性は16.1本となっています。

ここでいう虫歯とは、治療済みの歯やすでに失った歯も含まれます。

また年齢別に見ると、15~19際の平均虫歯数は男女いずれも3本ですが、30~34歳では男性9.5本に対し、女性11.5本となっています。

こちらのデータを見ても、成人した女性は男性よりも明らかに虫歯のリスクが高いことがわかります。

ちなみに、女性は更年期を迎えると虫歯リスクがさらに高まるため、上記のデータも年齢が高まるほど男女差は大きくなることが予想されます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・女性が虫歯になりやすいのは、間食が多いことや甘い物を好む傾向があるため

・唾液腺のサイズが小さく、唾液の分泌量が少ないため

・歯の構造が男性と比べると、薄く、柔らかいため

・性別によって虫歯リスクに違いが出るため、虫歯予防のケアをしっかりと行おう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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