入れ歯を使い始めた時、気を付けるべきポイントは?

歯を失ってしまい、入れ歯を使い始めたばかりの頃は色々と戸惑うこともあるでしょう。

また、思ったほど快適に使用できないということも考えられます。

入れ歯を使い始めた際には、どのようなことに気を付けるべきでしょうか?

そのポイントについて、解説します。

入れ歯に慣れることから始めよう

入れ歯を製作して装着し始めた頃は、どうしても違和感があります。

入れ歯を付けることに慣れていない状態では、「なるべく外した状態で過ごしたい」と思いがちです。

しかし、これからは入れ歯が自分の歯の代わりとなるのです。

そのため、早く慣れておくことが大切なので、違和感がなくなるまで、できる限りつけたままでおくようにしましょう。

食事の時だけ入れ歯を装着するという人も多いのですが、そうではなく、普段から装着したままにしておくことを心掛けてください。

普段の生活でも、歯のある・なしは表情の変化や会話などに影響します。

食事時以外にも、会話や日常生活の中で入れ歯があることに慣れていくために、寝る時以外はなるべくつけたままにしておきましょう。

そうすることで、入れ歯があることを当たり前に感じるようになります。

入れ歯に慣れるためのトレーニングについて

入れ歯に慣れるためには、ただ入れ歯の装着時間を長くするだけでなく、トレーニングを行うことも大切です。

具体的には咀嚼と嚥下のトレーニングや、発音のトレーニングです。

入れ歯を入れた状態でゆっくりと噛み、飲み込む練習をすることで、徐々に入れ歯に慣れてきます。

最初から天然歯と同じように咀嚼や嚥下をすると、これまでとのギャップに悩まされるため、入れ歯に慣れるためのトレーニングとして行うのが大切です。

また入れ歯による発音障害も、トレーニングによってある程度改善されます。

入れ歯の形を意識しながら、どのように口を動かせば発音しやすいのかを確認し、少しずつ以前のような発音を取り戻しましょう。

普段から気を付けること

入れ歯の装着により失われた歯を補うことができると、歯があった時と同様の食事をしようとつい思ってしまいます。

しかし、食べ物を咀嚼する際は、噛むだけではなくすりつぶす動きなども必要になり、舌も動きます。

これは、入れ歯では難易度の高い動作なのです。

慣れてくると問題なく動かせるのですが、慣れないうちは歯茎に当たって痛みが生じることもあります。

そのため、最初はなるべく柔らかいものから食べるようにして、入れ歯に慣れることを考えてください。

食事は意外と複雑な動作で行われているので、入れ歯を装着したからといって、すぐに元通りの食事ができるわけではありません。

上手くできないと、かえってストレスになってしまいます。

入れ歯を装着してから以前のように過ごすことができるようになるまでかかる時間は、決して少なくありません。

練習を欠かさず、ゆっくりと慣れていきましょう。

食事における工夫について

入れ歯の状態で食事を摂る場合、やわらかいものから食べるだけでなく、調理方法や食べ方も工夫すべきです。

まず食材の大きさについては、なるべく一口サイズにカットすることで食べやすくなります。

特に硬い食べ物は、小さく切らなければなかなか咀嚼できません。

また口の中に大量に食べ物を入れるのは避け、少量ずつ分けて噛むのもポイントです。

ちなみに総入れ歯の場合は、前歯で噛み切り、左右両側の奥歯でつぶすことを意識してください。

前歯だけで噛んだり、片方の奥歯で噛み続けたりしてしまうと、入れ歯が浮き上がって外れるリスクが高まります。

なるべく水を飲むのもおすすめ

入れ歯の使い始めでは、なるべく水を飲み、装着感に慣れる方法もおすすめです。

水を口に含むことでも、天然歯との違いや入れ歯の特徴はある程度把握できます。

また冷水やお湯は抜歯した傷口に痛みを生じさせることがあるため、少量のぬるま湯を口に含み、傷口の状況を確認するようにしてください。

ちなみに入れ歯の場所が喉に近い場合、喉が刺激されて吐き気を催しやすいとされています。

このようなケースでは、やわらかい食べ物を摂取するよりも先に、水で嚥下の感覚に慣れていくことが大切です。

入れ歯安定剤も使用すべき

入れ歯の付け始めには、天然歯とは違うぐらつきを感じることもあります。

こちらは入れ歯安定剤を使用することにより、ある程度解消されます。

入れ歯安定剤には、主にクリームタイプとクッションタイプがあります。

クリームタイプは、入れ歯と歯茎の間に薄く塗ることで、密着性を高めてくれるタイプです。

使用量を少なめにし、なるべく均一に塗布するのがポイントです。

またクッションタイプは、入れ歯と歯茎の間にやわらかい層をつくり、咀嚼時の不快感や痛みなどを軽減します。

付け始めの入れ歯に慣れる過程においては、非常に効果の期待できるタイプです。

まとめ

歯が失われた時、入れ歯を製作して装着するようになると、以前と同じような生活が送れると思いがちです。

しかし、実際には入れ歯の噛む力は天然歯に劣るため、元通りの生活になるのは難しく、問題なく食事ができるようになるためには、慣れも必要となります。

入れ歯を装着した後は、ゆっくりと慣れていくことを第一に考えましょう。

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