歯周病を発症すると、歯茎に炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている歯が溶けてしまいます。
このような状況になるのを防止するには、必要な栄養素を効率良く摂取することが大切です。
今回は、歯周病予防に効果的な栄養素と、それらが含まれている食べ物を紹介したいと思います。
タンパク質
歯周病予防に効果的な栄養素としては、まずタンパク質が挙げられます。
タンパク質は、人の身体の20%を形成する成分です。
また、歯周組織はコラーゲンでできているため、その一種であるタンパク質を豊富に摂取することで、口内の健康維持、歯周病予防につながります。
ちなみに、タンパク質には動物性、植物性の2種類がありますが、いずれもバランス良く摂取することが大切です。
以下のような食べ物に含まれています。
動物性タンパク質 | 肉類、アジ、あさり、チーズ、ヨーグルトなど |
植物性タンパク質 | 大豆、ジャガイモ、白米、小麦粉など |
ビタミンC
歯周病予防に効く栄養素としては、ビタミンCも挙げられます。
歯周病を発症した歯茎は、コラーゲン線維が破壊された状態です。
ビタミンCには、こちらのコラーゲンを合成促進する効果があり、壊れたコラーゲン線維の再生を促し、歯茎を健康に保ってくれます。
また、ビタミンCは主に野菜に多く含まれていて、歯周病予防として摂取するのであれば、特に摂取量の多い以下のような食べ物がおすすめです。
・ピーマン
・ブロッコリー
・キウイフルーツ
・菜の花
・イチゴ
・レモン など
鉄分
鉄分も、歯周病予防に効果的な栄養素の1つです。
タンパク質やビタミンCと同じく、鉄分もコラーゲンを合成するには欠かせない栄養素です。
鉄分が不足すると、コラーゲンがうまく合成できなくなり、歯茎の潤いやハリが失われてしまうため、毎日の食事で効率的に摂取しなければいけません。
ただし、鉄分には身体への吸収率が低いという、少し厄介な特徴があります。
そのため、食事で鉄分を摂取するのであれば、吸収率の良いヘム鉄と呼ばれる鉄分を摂るようにしましょう。
ヘム鉄は、以下のような食べ物に含まれています。
・牛肉(赤身)
・レバー(豚、鶏、牛)
・赤貝
・イワシ
・カツオ
・マグロ など
まとめ
一度歯周病になってしまうと、歯茎の出血や炎症が見られるだけでなく、口臭や咀嚼機能の低下、全身疾患などさまざまな症状につながるおそれがあります。
そのため、歯周病にならないために、日々前述したような栄養素をたくさん摂取することが大切です。
もちろん、栄養素を摂取するだけでなく、ブラッシングなど歯や歯茎のケアを行うことも忘れてはいけません。
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