矯正治療などをする場合、歯の型取りは必要不可欠。
ですが、型取りが苦手な患者様も少なくありません。
しかし、印象材を使用した型取りをしなくても、短時間で型取りができる方法があるのです。
それが、口腔内スキャナー。
本記事では、型取りをしなくても治療が進められる口腔内スキャナーについてご紹介します。
型取り不要な口腔内スキャナーの特徴
口腔内スキャナーとは、口腔内を小型カメラで撮影し、データで立体的な画像を見ることができる装置になります。
小型カメラで口腔内を撮影しますので、360度の方向から歯の様子を確認できます。
さらに、虫歯も映せる装置ですから、患者様の目からも歯の状態を確認できる画期的な装置になるのです。
このような特徴があるので、矯正治療だけでなく、マウスピースやインプラント治療の際にも使用されます。
口の中に小型カメラを入れるにしても、その時間は僅か30秒~1分程度で、長時間口を開けたままにする必要がありません。
もちろん、嘔吐反射をすることもなくなります。
印象材を使用した歯の型取りの不快感がなくなる方法ですから、型取りが苦手な患者様にとって口腔内スキャナーの存在は朗報になるでしょう。
型取り不要以外の口腔内スキャナーのメリット
型取り不要な特徴以外にも、口腔内スキャナーには噛み合わせのバランス診断や精密な治療が行えるメリットがあります。
撮影した画像データは、様々な角度から確認することができます。
そのため、より正確に、精密な形での治療が実現できるのです。
型取り不要の口腔内スキャナーのデメリット
型取り不要になる口腔内スキャナーですが、歯科クリニックでの普及率がまだまだ低く、保険適用でないというデメリットがあります。
口腔内スキャナーは欧米だと一般的に使用されていますが、装置自体がとても高価です。
その影響で、日本での普及率は高くありません。
加えて、保険適用の対象でないことから治療費が高くなることも、患者様に馴染みがない理由の1つになります。
治療費の負担が大きくなってしまいますが、精度の高い治療を受けたいと考える患者様には向いている方法になります。
歯科治療の中には、スキルだけでなく、設備の有無で治療の不安を解消できる時があります。
治療への不安がある時は、治療内容と合わせて使用する装置も聞いておくと良いです。
聞き慣れない装置は歯科クリニックでも説明してくれますので、安心できる環境で治療を受けるようにしましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・型取り不要な口腔内スキャナーとは、小型カメラで口腔内を撮影できる装置
・矯正治療だけでなく、インプラント治療などにも用いられる
・噛み合わせのバランス診断や、精密な型取りを行うことが可能
・装置が高価なため普及率が低く、保険適用でないデメリットもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。