入れ歯安定剤を使用するメリット

入れ歯安定剤は、入れ歯を使用している患者様が快適に日常生活を送るために欠かせない物になります。

使用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、入れ歯安定剤を使用するメリットについてご紹介します。

入れ歯の悩みを抱えている患者様は、是非ご覧ください。

入れ歯安定剤の主な種類

入れ歯安定剤には、主に以下の4つの種類があります。

・クリームタイプ
・クッションタイプ
・粉末タイプ
・シートタイプ

クリームタイプは、粘着性のあるクリームを入れ歯の内面に塗るタイプで、やわらかく伸びが良いのが特徴です。

クッションタイプは、厚みのある材料を入れ歯の内側に塗るものであり、粉末タイプは水や唾液で粘着力が出てくるタイプです。

またシートタイプは、1mm程度の厚みがあるフェルトのような素材で、入れ歯と歯茎の間に挟み込む入れ歯安定剤です。

入れ歯安定剤を使用するとぐらつきや痛みが改善するメリットがある

入れ歯安定剤を使用すると、食事中のぐらつきや噛み締めた際の痛みがなくなるメリットがあります。

食事中や噛み締めた時に違和感がある理由は、入れ歯がしっかりと固定されていないところにあります。

歯科クリニックで調整して作成してもらった場合でも、装着したばかりの頃は馴染むのに時間がかかります。

ちょっとした痛みでも、装着している時間が長いとストレスになりかねません。

入れ歯安定剤を使用することで、ぐらつきやクッションの役割で歯茎に入れ歯があたることを防いでくれます。

入れ歯安定剤のメリットは発音障害の防止

もう1つの入れ歯安定剤を使用するメリットは、発音障害を防ぎ、会話しやすい環境を作り出すことです。

入れ歯装着時に会話がしにくい原因は、歯茎と床に生じている僅かな隙間にあります。

少しでも隙間があると、発音時の口や舌の動きに支障が出てしまい、思ったような会話ができないことがしばしばあるのです。

僅かな隙間を埋め、発音を良くする方法として入れ歯安定剤を使用している患者様は珍しくありません。

入れ歯自体に不具合がないのに、発音に問題があると感じた時は、試しに入れ歯安定剤を使用してみましょう。

自信をもって笑顔を見せられるのもメリット

入れ歯安定剤を使用することで、自身を持って笑顔を見せられるようになります。

こちらは入れ歯のズレや動きを気にせず、安心して使用できるからです。

入れ歯を装着している方の中には、入れ歯であることが周りにばれたくないという方もいるでしょう。

そのため、外出時や大切な場面での心理的な安心感は、入れ歯安定剤の大きなメリットだと言えます。

また心からの笑顔は、周りの方との関係性を良くする助けにもなります。

入れ歯安定剤はメリットばかりでない

入れ歯安定剤を使用するメリットについてご紹介しましたが、忘れてはならないこともあります。

それは、入れ歯安定剤を使用することで、入れ歯本体の不適合を見逃してしまうことです。

入れ歯安定剤は便利ですが、頼り過ぎていると入れ歯本体が口に合わないまま使用してしまいかねません。

入れ歯の不適合に気づき、歯科クリニックで調整してもらう場合であっても、入れ歯安定剤のおかげで問題なく使用できていると勘違いしてしまうのです。

入れ歯は一生物ではありません。

歯や口の中の状況の変化に合わせなければなりませんから、不具合のサインを見逃さないようにしましょう。

便利な物であっても、頼り過ぎは禁物です。

細かい変化に気づくためにも、定期的な歯科クリニックの受診は忘れないようにしてください。

入れ歯の手入れがしにくい点にも注意

入れ歯安定剤を使用すれば、装着時は安定感を得られますが、メンテナンスの際には手間がかかることがあります。

なぜなら、汚れが付着してなかなか取れない可能性があるからです。

入れ歯安定剤は入れ歯と歯茎の間に入れて密着させる必要があるため、粘着性の強いタイプの場合は裏側に残りやすく、こびりつくことが考えられます。

また入れ歯の裏側に残った安定剤を取りきれないまま新たに安定剤を付けてしまうと、入れ歯がガタガタになったり、食事の際に噛めなくなったりするおそれがあります。

ちなみに口内の水分を吸収して密着するタイプの入れ歯安定剤は、ドライマウスになりやすいというデメリットもあります。

ドライマウスを発症すると、口内の細菌が増殖し歯周病の危険性が高まるのに加え、口内の細菌が肺に侵入して起こる誤嚥性肺炎のリスクも生じます。

身体にさまざまな異常を引き起こすことも

入れ歯安定剤の使用により、身体にさまざまな異常を引き起こすことも考えられます。

具体的には、貧血や手足のしびれ、アレルギーなどです。

入れ歯安定剤の中には、より粘着力を高めるために亜鉛を含んでいるものもあります。

このような安定剤を長期間使用し続けると、亜鉛の過剰摂取が原因で貧血や手足のしびれといった神経障害が引き起こされる場合があります。

また入れ歯安定剤の長期間に及ぶ使用は、安定剤に含まれる化学物質によるアレルギー反応のリスクも高めます。

もし安定剤を使用していて口内に異変が起きたのであれば、使用をすぐに中止し、歯科医師に相談してください。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・入れ歯安定剤のメリットは、食事中のぐらつきや噛み合わせによる痛みの軽減にある

・歯茎と床の隙間を埋め、発音障害を防止できるメリットもある

・入れ歯安定剤に頼りすぎると、入れ歯の不適合を見落としてしまう可能性がある

・定期的に歯科クリニックに診てもらうことで、不適合を早めに見つけよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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