コロナワクチン接種前後に歯科治療はしても大丈夫なの?

現在、3回目のコロナワクチンの接種が急がれている状況です。

そのような中、コロナワクチンの接種タイミングと歯科治療の日がかち合ってしまうこともあり得ます。

この場合は、歯科治療を行っても問題ないのでしょうか?

今回は、コロナワクチン接種前後の歯科治療の是非についてお話しします。

コロナワクチンとは?

そもそもコロナワクチンとは、新型コロナウイルスに対し、人が免疫を獲得することを目的としたワクチンのことをいいます

有効性が確認された上で薬事承認されているため、大きな効果が期待できます。

実際に1~3回ほど接種した方も多いでしょう。

またコロナワクチンは、国内外で実施された研究などにより、新型コロナウイルスにかかった場合の重症化を予防する効果も認められています。

具体的には、入院や死亡等を予防します。

ちなみに、安全性に関する配慮も随時進められています。

厚生労働省は、コロナワクチン接種後に生じ得る副反応を疑う事例について、医療機関に報告を求め収集しています。

副反応の中には、ワクチンと関係があるのか、偶発的なもの・他の原因によるものなのかわからない事例も多く報告されています。

そのため、情報収集は安全性を評価する上でとても大切です。

収集した報告については、厚生労働省の審美会に報告し、専門家による評価を実施します。

こうした結果を公表するなどして、市民に向けた安全性に関する情報提供が行われます。

コロナワクチン接種前の歯科治療の是非

コロナワクチン接種前で注意すべき歯科治療は、外科手術が必要な治療になります。

このような治療は、体への負担が大きく、治療箇所が腫れたり、熱が出てしまったりすることがあります。

歯科治療後にコロナワクチンを接種してしまうと、体に生じている変化が治療によるものなのか、ワクチンの副反応によるものなのか分かりません。

そのため、日本口腔外科学会の報告では、治療後2週間の待機期間が推奨されているのです。

よって、コロナワクチン接種の予約を取る際は、歯科クリニックでの治療日から計算して予約しなければなりません。

また、麻酔を使う抜歯やインプラントの場合も、治療後に腫れる可能性がありますから、少し間をおいてから接種するようにしましょう。

目安となる待機期間は、数日~1週間程度になります。

コロナワクチン接種後の歯科治療の是非

一方、コロナワクチン接種後の歯科治療も、患者様の様子を見ながら行っていきます。

外科手術が必要な治療の場合、ガン等の大きな手術は2週間以上、数時間で終わる手術は1週間以上開けてから行うのが推奨されています。

また、抜歯やその他の歯科治療の場合は、接種から3日以上経過し、副反応が軽度であれば可能であるとしています。

コロナワクチン接種後の場合も、推奨されている待機期間がそれぞれにあります。

治療を万全に行うためにも、相談時や治療当日の体調は、歯科クリニック側に素直に伝えるようにしましょう。

コロナワクチンと特に関係のない歯科治療について

コロナワクチンと特に関係のない歯科治療は、口内のクリーニングです。

クリーニングは正確に言うと治療ではありませんが、口内をキレイに清掃するものであり、予防歯科の一環として実施されています。

こちらはコロナワクチンの接種前、摂取後のいずれも施術可能です。

患者さんの体調に問題がなければ、コロナワクチンを接種した当日でも特に問題はありません。

虫歯や歯周病予防、歯の寿命をできる限り延ばすという観点からも、口内の定期的なメンテナンスは実施すべきです。

もちろん、クリーニングを行うのは1回だけでなく、数ヶ月に1回のペースで継続して行う必要があります。

もし、コロナワクチンを接種した後、クリーニングを受けるのに不安を感じるのであれば、その旨を歯科医師に伝えてください。

歯科クリニックは、できる限り患者さんにとって心身に負担のない形での施術を行ってくれます。

コロナワクチン接種前後であっても歯科治療が可能なことも

また、歯科クリニックによってはコロナワクチン接種前後、当日であっても歯科治療を行ってくれることがあります。

これは、受診する歯科クリニックの判断になりますから、一概に全てのクリニックで行ってくれるとは言えません。

しかし、緊急性の高い症状に関しては、治療ができない場合でも応急処置をしてくれますので、接種日が近いからといって我慢しないようにして下さい。

不安な患者様は、受診前に歯科クリニックに連絡し、治療可能かどうかを確認しておくと安心です。

参考URL(https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/2021/0604_01.pdf)

緊急性の高い症状があるときの応急処置

緊急性の高い症状については、コロナワクチン接種前後でも歯科クリニックで対応してもらえる可能性があります。

しかし、症状が出たときすぐに歯科クリニックに通えるとは限りません。

もし、何らかの理由ですぐに通院できないのであれば、鎮痛剤を服用しましょう。

歯科クリニックで処方される鎮痛剤の代表格と言えばロキソニンであり、ドラッグストアなどでもロキソニンSという名称で販売されています。

鎮痛剤には他にも、ボルタレンやバファリン、カロナールなどが挙げられます。

また、保冷剤をタオルなどにくるみ、頬に当てるのも効果的です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・コロナワクチン接種前の外科手術や麻酔を使う治療には、治療後待機期間がある

・待機期間がある理由は、治療によるトラブルか副反応の影響か区別するため

・コロナワクチン接種後も、治療内容に応じて待機期間がある

・コロナワクチン接種前後でも緊急の場合は、歯科治療ができるか必ず確認

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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