「歯ごたえ」が重視されている食べ物は、食感が味に大きな影響を与えています。
しかし、歯ごたえは健康な歯でなければ認識することができません。
今回は予防歯科の豆知識として、健康な歯と美味しい食事の関係性を解説します。
食事を楽しむためにも、知っておきましょう。
予防歯科が食事の美味しさに関わる理由
予防歯科が大切な理由の一つは、楽しく食事ができる点にあります。
私たちは、美味しい食べ物を味覚で判断しています。
しかし、食べ物の美味しさは味覚だけで判断できないこともあります。
例えば、おせんべいはどうでしょう。
おせんべいの場合は、味だけでなく、パリッとした食感も重要な要素になっています。
所謂、歯ごたえと呼ばれるものです。
歯ごたえは、味覚で判断できません。
これは、歯で噛み締めることで認識できるのです。
となると、丈夫で健康な歯でなければ、歯ごたえをしっかりと感じることができません。
歯の健康は、間違いなく食事の美味しさを左右します。
予防歯科で重視する感覚~食事に関わる歯の組織~
歯ごたえは、歯と咀嚼筋の感覚から成り立っています。
これらの組織は、予防歯科において美味しく食事をするためにも欠かせないものとして認識されています。
そして、虫歯を自覚する時の感じ方とは違います。
歯の周りを覆っている歯根膜の圧力を感じるところから、認識できるようになっているのです。
これは、歯が健康な状態でなければ正常に感じ取ることができません。
特に虫歯等のトラブルを抱えている時は、食べ物を咀嚼するだけでも痛いと感じることがあります。
このような時は正常な歯ごたえを感じることができず、食事を楽しむことができません。
予防歯科を徹底しないと食事に影響が出る
歯ごたえが感知できる仕組みは、自分の本来の歯にしかありません。
高齢になり歯が抜けてしまい、入れ歯になった場合は正確に感じることができないのです。
入れ歯になった場合、いくら使いやすいようにメンテナンスをしても、本来の歯ではありませんから感じ方が違います。
全く感じないとは言えませんが、反応が鈍くなってしまうことが多いのです。
自分の歯を残すためには、歯科クリニックでの定期的なチェックが必要です。
予防歯科に取り組んでいるかどうか、その結果は未来の食事で明らかになります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・予防歯科が重要視される理由は、歯ごたえを感じ、楽しく食事ができることにある
・歯ごたえは、歯根膜の圧力を感じる仕組みから認識できる
・圧力を感じる仕組みは、入れ歯になってしまうと鈍くなってしまう
・食感を失わないためにも、歯科クリニックで歯の健康をチェックしてもらおう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。