虫歯が私たちに向けて発するサインは、痛みや変色だけではありません。
歯が、グラグラと動くことがあるのです。
基本的に歯は固定されていますから、異常事態だと思い、不安になる方もいるでしょう。
そのような時は、一旦落ち着いて下さい。
本記事は不安な患者様に向けて、虫歯がグラグラする原因を3つ解説します。
虫歯がグラグラする原因～①歯の根に膿が溜まっている～
1つ目の虫歯がグラグラする原因は、膿が溜まっていることです。
虫歯は症状が進行すると、歯の根の部分に膿が溜まってしまいます。
この状態を歯根膿瘍と言うのですが、膿は溜まったままでは終わりません。
歯の根の部分の骨を、じわじわと溶かしてしまうのです。
根の骨がしっかりしている状態だと、歯がぐらつくことはありません。
しかし、根の骨が弱くなってしまうと、固定する土台が不安定になりますから、グラグラしてしまうのです。
このような状態は、虫歯を放置したままの方に見られる傾向があります。
虫歯が発覚した、その疑いがある時は、やはり早めに受診するようにしましょう。
虫歯がグラグラする原因～②歯の根が割れている～
2つ目の虫歯がグラグラする原因は、歯の根が割れてしまっていることです。
1つ目の事情とは違い、噛む力が原因で起こることがあります。
こちらの場合も歯の根の骨が割れてしまうことで、固定化することが困難になります。
さらに割れた影響で歯茎が腫れたり、痛みを感じたりすることがありますので、虫歯の症状と混同しないように注意しましょう。
また、歯の神経がない場合に発生することが多いですから、治療で取り除いた後は特に用心して下さい。
虫歯がグラグラする原因～③詰め物や被せ物が外れている～
3つ目の虫歯がグラグラする原因は、被せ物等が外れてしまい、隙間が生まれたことで動いてしまっていることです。
治療時に接着剤で外れないようにしていますが、噛む力や食べ物の関係で取れてしまうことがあります。
被せ物等が外れている場合は、早めに歯科クリニックを受診し、再度接着してもらうようにして下さい。
これを怠ってしまうと、外れた部分から虫歯が再発する恐れがありますので、治療に時間がかかってしまいます。
どの場合も、歯科クリニックを受診しなければ解決できません。
おかしいなと思った時は、まず歯の状態を確認してもらうことをお勧めします。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯がグラグラするのは、歯の根に膿が溜まっていることが原因の一つ
・歯の根の骨が割れてしまうことでも、虫歯がグラグラしてしまう
・詰め物や被せ物が外れてしまった際も、歯がぐらつくことがある
・ぐらつきは歯にトラブルが起きている証拠なので、歯科クリニックを受診して解決しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
