インプラント治療当日は、何かと緊張してしまいます。
無事に終了したとしても、中々気が抜けません。
さらに、治療後に腫れてしまった経験のある方はいるでしょうか?
腫れがあると、治療が失敗したのかと不安になるのも無理はありません。
本記事では、インプラント治療箇所が腫れてしまう3つの原因をお話しします。
インプラント治療後に腫れる原因～①免疫・防御反応によるもの～
そもそもインプラント治療は、手術をすることが前提の治療行為になります。
そのため、麻酔を使用して、必要な治療を行っていきます。
これは、人間の体に対して大きな負担のかかる行為であることが明らかです。
インプラント治療箇所が腫れてしまう最大の原因は、患部の再生のために起こっているものです。
異常があるのでなく、正常な状態に戻すための反応ですから、怖がる必要はありません。
ほとんどの場合、数日経つと腫れも引いてきますので、治療箇所を労わった生活をするようにしましょう。
仮に2週間以上経っても腫れが引かない場合は、インプラントに対して体が拒絶反応を出している可能性があります。
このような時は、いつか腫れが治まると考えずに歯科クリニックを受診して下さい。
インプラント治療後に腫れる原因～②インプラント周囲炎～
インプラント治療後に腫れてしまうもう一つの原因には、手術後のケア不足で発生するインプラント周囲炎が考えられます。
この原因ははっきりしており、歯垢や歯石の除去不足にあります。
治療後はいつも通りのケアが難しいかもしれませんが、丁寧な歯磨きを行いましょう。
インプラント周囲炎は、歯周病よりも進行が速いと言われており、糖尿病患者や喫煙者になるとそのリスクはより高まります。
これらに該当する方で治療を受けた場合は、特に注意しましょう。
インプラント治療後に腫れる原因～③細菌感染の可能性～
最後にお話しするインプラント治療後に腫れる原因は、手術中に細菌が入り込んだ影響で腫れてしまうことです。
これは滅多に起こることではありませんが、手術時の衛生環境の問題から発生することがあります。
また歯科クリニックが原因になるだけでなく、治療後の傷跡を清潔にしていないことでも起こり得ます。
細菌が原因の場合はセルフケアでの回復が難しいので、歯科クリニックで必要な処置を受けるようにして下さい。
正常な形での腫れであっても気になる場合もありますので、不安な方は遠慮せず相談しましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント治療後に腫れてしまう一番の原因は、免疫・防御反応によるもの
・手術後のケアが不足してしまうと、インプラント周囲炎で腫れてしまうことがある
・手術中、術後に傷口が清潔に保たれないと、細菌感染を起こすこともある
・どのような場合でも、腫れが引かない時は歯科クリニックで診てもらおう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
