虫歯と血糖値の関係~低血糖は虫歯リスクを高める?~

一般的に、甘い物を食べ過ぎると虫歯になると言われています。

これは間違いではありません。

食べた物によって変動する“血糖値”も大きく関係しているからです。

特に、虫歯菌にとって、低血糖状態は活動するのに好都合になります。

一体、どういう事なのでしょうか?

虫歯になりやすい低血糖のメカニズム

虫歯と低血糖の関係性をお話しする前に、まずは血糖値が変動するメカニズムを確認しましょう。

血糖値は、食べ物を食べることで上昇します。

特に、砂糖や糖質が多く含まれた食べ物を食べると、急激に上昇し、私たちの体に変化を与えます。

そのような状態になると、人間の体は適度な血糖値の状態に戻すため、インスリンを分泌してバランスを取ろうとします。

よく糖尿病の治療でインスリンが用いられるのは、血糖値を正常に戻すためになりますので、治療中は欠かせません。

しかし、急上昇した血糖値を下げるためにインスリンの分泌量が多くなると、今度は低血糖状態になってしまうのです。

この状態になってしまうと、砂糖や糖質を無意識に多く摂取してしまうようになります。

虫歯の原因になる食べ物を低血糖状態になると食べてしまう

虫歯菌が活発になる背景には、砂糖や糖質の摂取が挙げられます。

日常生活で必要な量を摂取する分には、問題ありません。

ですが、虫歯菌が好む食べ物を食べ続けてしまうのは、低血糖状態になった方が多いのです。

一時的な症状の場合は、普段の食生活やブラッシングに注意するだけで虫歯予防ができます。

しかし、慢性的な状態になると、日頃ケアしていても追いつかず、虫歯になってしまう方も少なくありません。

これは、虫歯菌に餌を与えていることと同じなのです。

これらの食材を食べるなとは言いませんが、間食のタイミングや適量を守って食べることが予防の鍵になります。

虫歯の治療には低血糖の改善も関係する

虫歯で歯科クリニックを受診される患者様の中には、甘い物や糖質の高い食べ物が好きな方が多く、知らずに低血糖状態になっている方も珍しくありません。

そのような状態では、いくら歯科治療しても根本的な改善になりません。

食生活を見直したり、必要以上に砂糖や糖質を摂取しないようしたりすることが大切になるのです。

とはいえ、患者様一人では乗り切れないこともあります。

歯科クリニックの受診をきっかけに、血糖値にも注目してみてはいかがでしょうか。

歯科クリニックでは、食生活改善に向けた患者様の意識改革を全力でサポートしています。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯になりやすい原因の一つに、低血糖状態になっていることが挙げられる

・低血糖状態になると、砂糖や糖質を常に摂取したくなる

・間食が増えた結果、口内の虫歯菌が活発になりやすくなる

・低血糖の改善は虫歯予防に繋がるため、食生活の見直しも大切になる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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