受験生の皆さんや、残業が続いた社会人の方々などは、つい、夜食に手が伸びることってありますよね。
虫歯予防の観点で言うと、基本的に夜食を食べることはNGになるのですが、どうしても食べたい時は、何に気を付けると良いでしょうか?
今回は、虫歯リスクが低い夜食のポイントを伝授しましょう!
食べるなら、虫歯リスクの低い「消化に良く、低カロリー・低脂肪」の夜食
虫歯リスクの低くする夜食のポイントは、消化が良い食品であり、できるだけ低カロリー、脂肪分の少ない食事にすることです。
どうしても夜食になると、脂肪分の高い、高カロリーな食品を選びがちです。
代表的な食品には、インスタントラーメンやポテトチップが挙げられ、誰でも食べてしまった事があるでしょう。
これらの食品は、罪悪感があるからこそ美味しく感じてしまいます。
ですが、虫歯リスクを上げてしまう食品になりますから、できるだけ夜食として食べるのは避けるようにして下さい。
お勧めの夜食は、ご飯が少なくても膨らむ雑炊や、具沢山の味噌汁、スープ系になります。
それ以外の時は、基本的に温かい飲み物を飲むようにすると、歯や胃腸への負担を小さくできますので、試してみて下さい!
夜食にはアーモンドもおすすめ
夜食としておすすめの食事は、雑炊や味噌汁などスープ系のものです。
その他、アーモンドもおすすめです。
アーモンドはナッツ類の中でも、特に食物繊維が多く含まれています。
またエネルギーの素である脂質やカルシウム、マグネシウムの含有量も多いです。
そのため虫歯になりにくく、栄養補給の面でも優れています。
特にマグネシウムは、歯を支える骨を強くする働きがあります。
硬く咀嚼回数が多いことから、しっかり満腹感を得られるというところもメリットです。
ちなみにアーモンドは、チャックが付いた袋に入ったものも販売されています。
そのため、封を開けてしばらくの間は保存できます。
一度に食べきれなくても時間をかけて食べることができるため、とても便利です。
勉強などで夜起きていることが多い方は、常備しておくと良いでしょう。
タンパク質が多い食品も夜食向き
夜食を摂取するのであれば、タンパク質が多い食品もおすすめです。
タンパク質は、筋肉や血液などの組織を構成するのに欠かせない栄養素です。
就寝前に摂取すると、成長ホルモンの働きによって効率的に筋肉量を増やせます。
つまり、こちらは痩せやすい身体づくりにつながるということです。
夜食を摂る際には、虫歯になりにくいかだけを考えて食品を選んではいけません。
やはり、太りにくいかどうかも考慮することが大切です。
ちなみにタンパク質が豊富に含まれる食品としては、肉類が挙げられます。
ただし豚肉や牛肉は脂身が多いため、夜食としては避けるのが無難です。
おすすめなのは、鶏のむね肉やささみです。
最近は片手で簡単に食べられるサラダチキンも多く販売されています。
虫歯リスクを高めてしまう食品を、夜食にするとダメな理由
ところで、高カロリー食品が「虫歯リスクを高めてしまう夜食」とされる理由は、もう一つあります。
それは、よく噛んで食べない食品が多いことです。
例えば、ラーメンやパスタといった食品は、よく噛んで食べるように気を付けても、ついつい流し込んでしまうことがありませんか?
流し込んでしまうとお腹が満腹になりにくいですし、消化がしにくく体に負担がかかってしまいます。
さらに、未消化の分が脂肪として吸収される恐れがありますから、肥満にも繋がりかねません。
虫歯リスクの高い食品は、そもそも体全体にとっても不向きであることを覚えておくべきです。
虫歯リスクの排除のために夜食後の歯磨きを忘れずに
ここまで、虫歯リスクを低くする夜食のポイントをご紹介しました。
ですが、忘れてはいけないのが歯磨きです。
いくら虫歯リスクの低い食品を食べたとしても、最後の歯磨きを怠っては本末転倒です。
疲れ果ててそのまま寝てしまうこともありますが、最低限うがいだけでもするようにして下さい。
歯科クリニックでも、食品のアドバイスを行っています。
忙しい毎日を過ごしている時こそ、是非ご相談下さい!
歯磨きには夜食の摂取を抑える効果がある?
夜食の後は、必ず歯磨きをしなければいけないという話をしました。
また夜間お腹が空いたときには、歯磨きによって食欲を抑えられる可能性があります。
食事の後に歯を磨くと、口内がキレイになって気分が良くなります。
しかしその直後、例えばチョコレートなどのお菓子を勧められたらどうでしょうか?
ほとんどの方は、一瞬食べるのをためらうかと思います。
その理由としては、もう一度歯を磨かなければいけなくなるからです。
多くの方はせっかくキレイにした歯を磨き直すのを面倒に感じ、こちらを断ります。
つまり歯磨きをすることで、食欲を抑えられるということです。
こちらはつい夜食を食べすぎてしまう方にとって効果的な方法だと言えます。
また歯磨きを行うことは、脳に対し食事が終わったことを伝える合図でもあります。
歯を磨くとその刺激が脳に伝わり、食事が終わったと認識すると空腹感がなくなります。
このことからも、夜お腹が空いたときの歯磨きは有効だと言えます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯リスクを低くする夜食のポイントは、「消化に良く、低カロリー・低脂肪」
・高カロリー食品は、カロリーが高いだけでなく、体への負担が大きい
・虫歯リスクが低い夜食は、歯だけでなく、体にとっても優しい
・夜食を食べた後であっても、できるだけ歯磨きはしっかりしよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。