虫歯に気づくためのポイントは、様々あります。
代表的なポイントとして、違和感や痛みといった体感的な症状が挙げられます。
しかし、なぜ人間は痛みによってエラーを感知するのでしょうか?
今回は、虫歯の痛みを歯の神経のメカニズムから解説したいと思います。
「これは虫歯だ」と、感知するメカニズムを解説～①歯は神経に守られている～
虫歯菌から守っているのは、歯の内部にある神経組織になります。
人間ができることは歯磨きをすることですが、体内でその役割があるのは神経です。
ここでは、具体的に虫歯菌から歯を守るために、神経を行っていることを解説しましょう。
神経の大きな働きは、歯を強くすることにあります。
歯に栄養分を送り、組織的に頑丈にすることで、虫歯菌が入りにくくなります。
また、「強くする」ことは菌だけでなく、強度にも関わると考えて構いません。
従って、健康な歯ほど、神経の働きが活発で歯を守っていると考えるべきです。
虫歯を感知するメカニズムの解説～②虫歯菌の侵入を痛みで伝える～
上記の虫歯菌に対するメカニズムの解説を踏まえた上で、菌が侵入した場合を考えてみましょう。
虫歯菌が歯に侵入した際、正常な歯にとっては異常事態になります。
それは、歯が茶色くなっているように、色合いに変化が見られない場合でも同様です。
少しでも虫歯菌の侵入が確認できた時には、人間に伝えなければなりません。
誰でもすぐに異変に気付いてもらうためには、やはり痛みや違和感の発生が一番なのです。
早めに気づいて対応してもらうために、あえて痛みといった不快な感覚を出しているのです。
これらの感覚を避けることはできません。
特に、酷く痛みを感じるような時は、尚更反応してしまいます。
虫歯を感知するメカニズムの解説～③神経のおかげで治療が始められる～
虫歯菌の発見をするにあたり、神経が発するサインについて解説しました。
上記のサインは、歯科クリニックを受診するにあたって重要な内容になります。
日常生活を送っている上で、「痛み」を感じることはありません。
歯に痛みがあるということは、神経からの救援信号だと捉えて下さい。
このことを知ると、痛みが歯科クリニックを受診すべきサインであることが十分に理解できます。
小さなサインでも見逃さずに歯科クリニックを受診し、原因を解明しましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯菌と歯の神経メカニズムの解説ポイントは、歯の神経の働きにあり
・歯の神経は歯を強くするだけでなく、虫歯菌が侵入すると痛みや違和感で侵入を知らせる
・歯の色合いに変化がない場合でも、神経ならば虫歯菌の侵入を敏感に察知する
・痛みや違和感は神経からの唯一の救援信号のため、歯科クリニックを受診する
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
