子どもの虫歯予防「歯磨き」のスタートはいつから?

虫歯予防を徹底するとなると、子どもであっても手は抜けません。
ところで、歯磨きはいつからスタートするのでしょうか?
意外と、この疑問に答えられない大人は多いのです。
子どもの虫歯予防のためには、まず、大人が歯磨きの知識を身につけなければなりません。
具体的なタイミングについて、早速ご説明しましょう!

子どもの歯磨きのタイミングは歯の生え始めから

子どもの歯磨きの適切なタイミングというのは、最初の1本目の乳歯が生えた時点からです。
たった1本だけと思われますが、1本でも立派な歯です。
仮に、この1本目の歯に虫歯菌が着いてしまうと、これから生えてくる歯にも移ってしまい兼ねません。
そのため、たった1本であっても、歯を発見したら綺麗にすることが大切なのです。

このような場合は、大人と同じような歯磨きがまだできません。
従って、ガーゼ等を使用して、歯の汚れをふき取るように優しく拭いてあげて下さい。
これだけでも、菌の付着や繁殖状況が違ってきます!

赤ちゃんの歯磨きを行う際のポイント

まだ乳歯が生えたばかりの赤ちゃんは、こまめにミルクを飲んだり離乳食を食べたりします。
そのため、1日1~2回を目安にガーゼ磨きを行うべきです。

虫歯菌は寝ているときにもっとも多く繁殖するため、特に就寝前には必ず磨くようにしましょう。

また赤ちゃんがガーゼ磨きに慣れてきたら、ミルクや離乳食が終わるたびに磨くようにします。
ただし無理に磨くと痛がったり、歯磨きを嫌がったりする可能性もあるため、赤ちゃんの様子を見ながら進めてください。

歯磨き粉はいつから使う?

歯磨き粉に関しては、2~3歳頃から使うことができます。

逆に乳歯が生えた頃に行うガーゼ磨きでは、なるべく歯磨き粉を使用しないことをおすすめします。
歯磨き粉を使用すると、口内が泡立って汚れが落ちているかどうか見にくくなります。
また赤ちゃんはまだうがいができないため、口内に残った泡を吐き出すことができません。

2~3歳くらいの年齢になると、子どもはぶくぶくうがいができるようになります。
自分で口がすすげるようになったら、歯磨き粉を使用し始めましょう。

ただし、2~3歳頃はまで舌や口の粘膜が敏感な時期です。
そのため、刺激の少ない優しい成分の商品を選ぶべきです。

ミントの強い歯磨き粉などを使用すると、子どもの舌先がしびれたり、食べ物の味を損なったりするおそれがあります。

ある程度成長した子どもの歯磨きは歯が生え揃った時

大人と同じように、子どもが本格的な歯磨きをするようになるのは、歯が全て生え揃った時点になります。
乳歯でも全ての歯が揃うと、ブラッシングをして汚れを落とす段階になってきます。
子ども用の歯ブラシを使用して、汚れを落とす練習をしていきましょう。

ここで大切なのは、仕上げ磨きです。
仕上げ磨きは、一般的に6歳くらいまでならしてあげた方が無難です。
子どもが磨けたと言っても、大人のように注意深く磨けているとは限りません。
6歳くらいまでは、大人がチェックする体制をしっかりと整えて予防に努めるようにして下さい。

仕上げ磨きのコツについて

子どもの仕上げ磨きにおける基本的な姿勢は、歯磨き粉を飲み込みにくくなる“立たせ磨き(後ろ磨き)”がおすすめです。
親御さんが子どもの脇もしくは後ろに立ち、子どもの頭がふらつかないよう、お腹や脇で頭を支えます。

磨く場所によって見えづらい場所があれば、寝かせるようにしてください。

また歯ブラシの持ち方については、軽い力で磨けるペングリップ(鉛筆の持ち方)にしましょう。
磨く際は毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にきちんと当て、毛先が広がらない程度の力で小刻みに動かすのがポイントです。

1ヶ所につき20回以上磨くことができればベストです。

子ども用歯ブラシの選び方について

子ども用歯ブラシを選ぶ際は、毛先が丸く加工されているものを選びましょう。
毛先が丸いものは、歯茎に当たったときの刺激を和らげることができます。

また、シリコン素材のものを選ぶのもおすすめです。
シリコン素材は質感が肌に似ているため、通常の歯ブラシを口に入れるのが苦手な子どもでも、安心して受け入れやすくなります。

ちなみに、子どもが好きなデザインや色の歯ブラシにすることも忘れてはいけません。
好きなデザインやキャラクターの絵などがあしらわれている歯ブラシを使うことで、子どもは歯磨きの時間が楽しくなり、進んで磨いてくれることが期待できます。

子どもが歯磨きを嫌がる場合は無理をしない

しかし、子どもに初めて歯磨きをさせる場合、嫌がってしまうこともあります。
これは、歯科クリニックに初めて訪れる時と同様です。
慣れないこと、初めて行うことに拒否反応を示すこともあるでしょう。

そのような時は、無理強いをせず、寝る前に最低限歯磨きをする、機嫌の良い時を見計らって歯磨きをするようにしてみて下さい。
無理をしてしまうと、大人が精神的に疲れてしまいます。
成長して習慣が身についてきますから、歯磨きはゆっくり進めていくようにして下さい。

子どもの歯磨きの仕方に自信がない場合は、歯科クリニックで確認することも可能です。
お気軽にご相談下さい!

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・子どもの歯磨きの最も早いタイミングは、1本目が生えた時点

・乳歯が生え揃った段階で、歯ブラシを使ったブラッシングをするようになる

・6歳くらいまでは、大人が仕上げ磨きをする

・歯磨きを嫌がる場合は無理をせずに、最低限寝る前や機嫌の良い時に磨くだけでもOK!

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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