【光が丘土支田でインプラント】インプラント治療に伴うソケットリフトについて

インプラント治療を行う際、患者さんの顎の状態によっては、事前に骨造成という手術を行うことがあります。

こちらは、顎の骨を増やす目的の手術であり、その方法の一つに“ソケットリフト”というものがあります。

今回は、ソケットリフトの概要やメリット・デメリットについて解説したいと思います。

ソケットリフトとは?

ソケットリフトは、上顎の骨の再生手術の1つです。

口腔内から上顎洞底部を持ち上げて隙間をつくり、骨移植や再生療法などにより、骨造成を誘導します。

上顎臼歯部にインプラント治療を行う際、十分な長さのインプラントを埋入するだけの垂直的な骨の量が得られない場合、こちらが選択されます。

骨造成の方法としては、サイナスリフトに次ぐポピュラーな方法として、多くの歯科クリニックで取り扱っています。

ソケットリフトの一般的な流れ

ソケットリフトの一般的な流れとしては、まず患者さんの口内の状態を診断し、レントゲンやCTで骨の厚みや高さを確認するところから始まります。

その上で、インプラントを埋め込むために必要な骨の量を判断します。

また治療を行う前に口内を清潔にし、患者さんがリラックスできるように局所麻酔を行います。

その後準備が整い次第、人工歯根を埋入する位置に小さな切開を加え、骨に穴を開けます。

上顎洞の底部を持ち上げて骨補填材を挿入し、リフトした部分に新たな骨を形成します。

新しい骨が十分定着したらインプラントを埋め込み、数ヶ月固定させます。

最終的にインプラントがしっかりと骨に結びついたら、上部構造を取り付けて完了です。

ソケットリフトのメリット

ソケットリフトは、歯槽骨の頂点からアプローチする治療であるため、上顎洞の剥離もなく、同じ骨造成であるサイナスリフトに比べると、手術時の侵襲が少ないというメリットがあります。

また、治療する範囲が少ないことから、サイナスリフトと比べて治療費がリーズナブルなのもメリットです。

サイナスリフトの相場が15~30万円程度であるのに対し、ソケットリフトは3~10万円程度しかかからないケースも多く見られます。

ちなみに、ソケットリフトはインプラントを同時に埋入することも可能であるため、治療期間も短くなります。

インプラントの安定性向上にもつながる

ソケットリフトには、インプラントの安全性を向上させるというメリットもあります。

こちらはソケットリフトにより、歯槽骨の厚みが増すことで、インプラントの土台がしっかりと固定されるようになるからです。

またインプラントの安全性が高まることにより、長期的に問題なく使用できるようになります。

場合によっては、一般的な寿命よりも長く使用できる可能性もあります。

ちなみにインプラントの寿命が長くなることは、ランニングコストや歯科クリニックに何度も通院する手間を省くことにもつながります。

ソケットリフトのデメリット

ソケットリフトは、骨造成の中では比較的簡単な手術ですが、実施するには最低限の骨の厚み(5mm以上)が必要です。

そのため、顎の骨の状況によっては、サイナスリフトを選択せざるを得ないことがあります。

また、ソケットリフトでは、大きく骨を開くようなことはせず、インプラントの埋入側から、小さく開けた穴から施術を行います。

こちらは、身体の負担軽減につながりますが、手術野を確認しながらの治療はできません。

つまり、手探りで手術をしなければいけないということであり、実際治療を受ける際には、知識や技術の豊富な歯科クリニックを選ぶ必要があります。

ソケットリフトで失敗するケースはある?

ソケットリフトは非常に成功率の高い治療ではありますが、絶対に失敗しないとは言い切れません。

失敗する主な原因としては、治療中のミスや患者さんの健康状態などが挙げられます。

ソケットリフトの施術中、薄い膜であるシュナイダー膜を持ち上げる際に敗れてしまうと、治療は失敗・中止になります。

それくらい繊細な治療であるため、経験を積んだ歯科医師に治療してもらうことが大切です。

また喫煙やアルコール、糖尿病や高血圧症などの全身疾患についても、ソケットリフトの成否に関わってきます。

治療後のアフターケアについて

ソケットリフトの治療を受けた後は、アフターケアにも気を遣わなければいけません。

具体的には、口内環境を良好にすることを心掛けましょう。

手術後24時間は、出血のリスクがあるためうがいを控え、ブラッシングについては治療箇所を避けて行うべきです。

術後2~3日は血の味がすることもあるため、気になる可能性が高いですが、そのうち出血は治まるようになります。

また運動や歌唱など、激しい呼吸を伴う行動は約2週間控えるべきです。

さらに、くしゃみや鼻をかむなどの行動にも注意してください。

これらの行為を行うと、上顎洞にある粘膜の負担が大きくなり、破れてしまう可能性があります。

まとめ

ここまで、インプラント治療に伴うソケットリフトの概要やメリット・デメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

ソケットリフトを行うことで、顎の骨の量が十分でない方でも、インプラント治療を受けられる可能性があります。

ただし、必ずしも適用できるわけではないため、困難な場合は歯科クリニックと相談しながら、インプラント以外の治療も視野に入れることをおすすめします。

東京都練馬区光が丘(土支田)で歯科(歯医者さん)をお探しの際には、是非、土支田ファミリー歯科にご連絡ください!
患者様には、治療内容をアニメーション動画で分かりやすく説明し、納得頂ける治療をさせて頂きます。