虫歯や歯周病の放置、事故などによって歯を失った方は、その部分をカバーするための治療を受けなければいけません。
このときの選択肢の一つにインプラント治療が挙げられますが、すべての歯を失っている場合、インプラントのみで対応することはできるのでしょうか?
今回はこちらのテーマについて解説します。
全部の歯をインプラントにすることはできる?
失った歯をすべてインプラントにすることは可能です。
このようなケースでは、主に以下のような治療法が用いられます。
・インプラントオーバーデンチャー
・オールオン4
インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯を人工歯根や残った歯で支える治療法です。
埋め込む人工歯根は、ほとんどの場合で2~6本で、歯を磁石の力で固定するため、これまで総入れ歯を使用していた方にもおすすめです。
また、オールオン4は、名前の通り4本のインプラントで、12本の歯をつくるというものであり、すべての歯を失ってしまった方、総入れ歯の方に行う治療法です。
全部の歯をインプラントにするメリット
インプラント治療では、術後に痛みや腫れといった症状が起こるケースがありますが、埋め込む本数が多いほど、このような症状は強く出る可能性が高いです。
一方、埋入する本数が少ないインプラントオーバーデンチャー、オールオン4といった治療は身体の負担が少なく、痛みや腫れなどの症状も起こりにくいです。
また、全部の歯をまとめてインプラントにすることで、1本ずつ埋め込む場合より治療費も抑えられますし、すべての歯を同じ見た目に仕上げることができるため、審美性もアップします。
全部の歯をインプラントにする場合の注意点
1本ずつ埋め込む場合と比べて、インプラントオーバーデンチャーやオールオン4は治療費を抑えられるという話をしましたが、これらの治療は自由診療であるため、決して一般的に安いというわけではありません。
治療内容によっては、50~100万円の費用がかかることもあります。
また、インプラントの治療後は、耐久性や審美性を維持するために歯科クリニックのメンテナンスに通う必要があり、全部がインプラントになると、こちらの時間もかかりやすくなります。
まとめ
ここまで、全部の歯をインプラントにするという選択肢について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
インプラントオーバーデンチャー、オールオン4などの治療法は、全部の歯をインプラントにしたい方にはピッタリの治療法です。
ただし、お世辞にも安い治療とは言えませんし、メンテナンスには時間も労力もかかるため、治療前にはしっかり他の治療法とメリット・デメリットを比較しましょう。
患者様には、治療内容をアニメーション動画で分かりやすく説明し、納得頂ける治療をさせて頂きます。