妊娠中は、さまざまな身体の変化が起こります。
特に顕著なのは、ストレスが溜まりやすくなるという点であり、こちらが原因で口内が荒れてしまう方も少なくありません。
ここからは、妊娠中にストレスが溜まりやすくなる原因や、それに伴う口内環境の変化、対策などについて解説したいと思います。
妊娠中にストレスが溜まりやすくなる理由
妊娠中は、妊婦さんの気持ちが不安定になりやすく、特に意味もなくイライラしてしまいがちです。
こちらの原因の1つとして、妊娠を維持するために分泌される数種類のホルモンにより、そのバランスが変化することが挙げられます。
中でも、月経前症候群(PMS)とも関わりのあるプロゲステロンの増加は、だるさや頭痛、疲れやすさなどの症状につながりやすいと言われています。
また、妊娠初期であれば、流産の心配や妊娠へのとまどい、後期には出産に対する不安が増し、いつもなら気にならないこともストレスに感じやすくなります。
妊娠中のストレスは口内が荒れることにつながる
妊娠中のストレスや免疫力の低下、疲労や栄養不足などが重なると、口内炎ができやすくなります。
また、妊娠中の口内炎は、免疫力が低下していることから、通常よりも回復しにくいとされています。
もっと言えば、ただでさえ悪阻(つわり)などで食事が摂取しにくくなっているにもかかわらず、口内炎ができてしまうと、痛みから余計に食事のストレスを感じやすくなります。
ちなみに、妊娠中の過剰なストレスは、後期流産のリスク増大などにもつながる可能性があるため、注意しなければいけません。
妊娠中の口内炎対策
ホルモンバランスは妊婦さん自身でコントロールすることができないため、口内炎ができたときに、早く治るように対策を取る必要があります。
具体的には、食後のうがいや栄養バランスの良い食事が効果的です。
妊娠中は、ホルモンの関係で口内が乾燥しやすくなり、細菌も増加傾向にあるため、こまめにうがいをし、乾燥を防ぐことが大切です。
また、口内炎に働きかけるビタミンB群を多く含むキノコ、豚肉、バナナ、ブロッコリー、納豆などを意識して食べるのもおすすめです。
まとめ
ここまで、妊娠中にストレスが溜まりやすい原因や、それに伴う口内環境の悪化について解説してきました。
妊娠中は歯科クリニックに通ってはいけないというイメージがありますが、妊娠初期でなければ、妊娠中でも歯科クリニックで治療を受けることは可能です。
そのため、あまりにも口内環境が荒れているという場合には、信頼できる歯科クリニックに相談することをおすすめします。
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