【光が丘土支田の歯医者】インプラント治療を困難にする疾病について

インプラント治療は、すべての方が受けられるものではありません。

顎の骨が少なかったり、高血圧や糖尿病といった全身疾患を患っていたりする方は、治療のリスクが高いことから、治療が困難になります。

今回は、上記以外のインプラント治療を困難にする疾病について解説したいと思います。

腎疾患

インプラント治療を困難にする疾病としては、まず腎疾患が挙げられます。

腎臓病などの腎疾患を患っている方は、免疫力が低下していることから、傷の治りが遅かったり、骨が脆く、インプラント体と骨が結合されにくかったりします。

また、細菌感染のリスクも高くなるため、外科治療を伴うインプラント治療は避けるべきです。

ちなみに、人工透析を受けている方は、血液を固まりにくくする薬を服用しているケースが多いです。

そのため、インプラント治療の外科手術において、出血が起こりやすく、止血しにくいという状況を引き起こすリスクもあります。

肝疾患

インプラント治療を困難にする疾病には、肝疾患も挙げられます。

肝硬変や急性肝炎など、重度の肝疾患がある場合、血液中のタンパク質であるアルブミンという物質が合成されないという症状が出ます。

そのため、インプラント治療に伴う外科治療において、血が止まらなくなる可能性が高いです。

また、インプラント治療の前後には、薬を服用しなければいけないことがありますが、こちらの薬は肝臓に負担をかける可能性があり、肝疾患の悪化につながるおそれもあります。

このことから、安全にインプラント治療が完了する可能性はかなり低いと言えます。

がん

インプラント治療を困難にする疾病としては、がんも挙げられます。

たとえ、重篤化していない場合であっても、がん治療の際には放射線治療を受けるケースが多いです。

また、インプラント治療は外科手術を伴うものであり、放射線を当てた部位に行うことで、骨髄炎を引き起こす可能性があります。

その他、放射線治療を受けると、唾液の分泌量が減少し、唾液による緩衝作用や抗菌作用が低下することから、虫歯や歯周病、インプラント周囲炎も起きやすくなります。

免疫不全

免疫不全は、免疫系が正常に機能せず、身体の防御力が低下した状態です。

体内に侵入したウイルスや細菌などを排除できなくなるため、感染症にかかりやすくなるだけでなく、病気が長続きしたり再発したりもしやすくなります。

また免疫不全の方は、インプラント治療が適さない場合があります。

こちらは人工歯根を体内に埋入するため、感染症のリスクが高くなるからです。

さらに免疫不全の場合、治療箇所の回復も遅れるため、他の治療が選択されるケースも多いです。

主にブリッジや部分入れ歯などの治療法により、失った歯をカバーする治療が進められます。

白血病

白血病などの血液疾患がある方も、インプラント治療を受けられません。

こちらは白血病の出血しやすくなるという症状が関係しています。

白血病は、血液細胞ががん化して無秩序に増殖する疾患であり、血液がんの一つです。

発症することで血小板が少なくなると、鼻血が止まらなかったり、歯茎から出血しやすくなったりします。

ただでさえ出血しやすいにもかかわらず、外科治療を伴うインプラント治療を受けてしまうと、患者さんの身に危険が及びます。

このような場合も、別の治療法で歯を補うことになります。

骨粗しょう症

骨粗しょう症の方は、服用している治療薬の種類によってはインプラント治療が困難になります。

具体的には、ビスホスホネート製剤を服用している場合です。

骨粗しょう症は、骨の密度が低下してもろくなり、骨が折れやすくなる疾患です。

加齢などにより骨代謝のバランスが崩れることで発症します。

またビスホスホネート製剤は、骨粗しょう症の治療薬として非常に一般的なものですが、骨の代謝を妨げる作用があります。

そのためインプラント治療を受けたとき、こちらを服用していると、人工歯根と顎の骨が結合しにくくなります。

さらにビスホスホネート製剤を長期間使用した場合、顎の骨の治癒力が低下したり、骨の壊死を引き起こしたりするリスクもあります。

インプラント治療を受けるのであれば、こちらの治療薬の使用期間や服用量について、必ず主治医と相談しましょう。

チタンアレルギー

正確には疾病ではありませんが、チタンアレルギーを持つ方もインプラント治療を受けるのは困難です。

チタンは生体親和性が高く、アレルギーを起こしにくい金属として知られていますが、稀にチタンそのものがアレルギーの原因になることがあります。

またチタンアレルギーの症状としては、他の金属アレルギーと同じです。

全身や顔面の湿疹、口唇炎、口腔扁平苔癬などが現れます。

インプラントの各部品にはチタンが使用されているため、アレルギーを持つ方は上記のような症状を避けるためにも、他の治療を選択しなければいけません。

まとめ

ここまで、インプラント治療を困難にする疾病をいくつか解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

インプラントは、利便性にも審美性にも優れている治療ですが、望んでも治療できないケースがあることについては、事前に把握しておきましょう。

もし、健康状態に不安があるのであれば、前もって歯科クリニックの医師に相談し、治療が可能かどうか判断してもらうことをおすすめします。

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