ホワイトニング後の食事で気を付けるべき点は?

ホワイトニングの施術を受けて歯が白くなったら、「今後はできるだけ歯に汚れを付けたくない」と思う人は多いのではないでしょうか。
歯科医師からも、色の濃い飲食物はしばらく避けるように言われるのですが、どのくらいの間避ければいいのでしょうか?
ホワイトニング後の食事で気を付ける点について、解説します。

ホワイトニング後の飲食物の制限

ホワイトニングの施術を受けると、歯の色が落ちるだけではなく、歯の表面にあって歯を保護する役割を持つ「ペリクル」という薄い膜がはがれた状態になっています。
ペリクルは色が付きやすく、一度はがれると再生するのに1~2日かかります。

つまり、ホワイトニングから1~2日間は、歯に直接色が付きやすい状態になっているのです。
そのため、最低でも1日、できれば2日は、カレーやトマトソースのパスタのような色の濃い食べ物や、白いシャツにこぼした時にシミとなりやすいようなものは食べないようにしましょう。

ただし、万が一色の濃いものを食べたり飲んだりしたとしても、元々の歯の状態より濃い色になってしまうというわけではありません。
それでも、色が定着する前に急いで歯を磨いたほうがいいでしょう。

しかし、外出先で食事をした場合など、歯磨きの時間をすぐに作ることができないケースもあります。
その場合は、せめて口をゆすぐくらいはしましょう。
また、水を飲むだけでも汚れをある程度落とすことはできます。

飲み物は、ストローなどを使用し、なるべく歯に直に接しないよう気を付けて飲みましょう。
コーヒーや紅茶など、歯の着色汚れの原因となりやすい飲み物については、食事の時と同様に、なるべく早く歯を磨くか、口をゆすぎましょう。

また、牛乳をはじめとした乳製品は歯の表面をコーティングしてくれます。
カレーなど色の濃い食事をする場合は、その前に乳製品を摂るといいでしょう。
食事中ではなく、事前に飲んだり食べたりするのが効果的なので、その点に留意する必要があります。

たとえ着色汚れの原因となりにくいものでも、酸性のものは歯を溶かしてしまうため、ホワイトニング後は避けるようにしてください。
ホワイトニングを終えてから1時間ほどは、炭酸飲料や柑橘系の果物、ドレッシングなどを避けましょう。

ホワイトニング後に食べても良いもの

ホワイトニングを受けた直後であっても、着色のリスクが低い食べ物であれば食べても問題はありません。
具体的には、色が白いものを中心に摂取するようにしましょう。

例えば白米や白身魚、白いパンやホワイトソースなどは問題なく食べられます。

また意外と見逃しがちなのが、野菜や果物なども色の薄いものを選んだ方が良いという点です。
野菜や果物で着色するイメージはあまりないかもしれませんが、実際は緑黄色野菜やスイカなど、着色しやすいものがいくつかあります。

もし野菜や果物を選ぶのであれば、大根やカリフラワー、バナナやリンゴなどがおすすめです。

白いものでも大豆製品はNG

先ほど、白いものであればホワイトニング直後でも食べられるという話をしましたが、大豆製品は避けるのが無難です。
なぜなら、大豆製品にはポリフェノールの一種であるイソフラボンが含まれているからです。

ポリフェノールは、歯を黄ばませてしまう成分の一つであるため、ホワイトニング後はなるべく避けなければいけません。
そのため、豆腐や納豆、豆乳などは摂取しないことをおすすめします。

ちなみに、大豆は知らず知らずのうちに加工食品などで摂取しているケースもよく見られます。
加工食品を摂取する際は、成分表に大豆が記載されていないか確認してください。

ホワイトニング後のおすすめ食事メニュー

ホワイトニング後に朝食を摂る際、ご飯の場合は梅干し、パンの場合はジャムを避けるべきです。
梅干しやジャムは酸性度が高いため、ふりかけやバターなどに置き換えることで、着色のリスクを軽減できます。

また昼食では白ご飯やパンなどの他、ホワイトソース系のパスタや塩焼きそば、塩ラーメンなどは食べても大丈夫です。
逆にトマトソース系のパスタやソース焼きそば、醬油ラーメンや味噌ラーメンは色が付きやすいため、注意が必要です。

さらに夕食では、白身魚や塩コショウで味付けしたハンバーグ、塩焼き鳥などのメニューがおすすめです。
ちなみに夕食時にはアルコールを摂取する方も多いかと思いますが、このときは色が薄い白ワインや日本酒、焼酎などを選ぶようにしましょう。

ホワイトニング後の白さをキープする方法

食事内容に気を付けていれば、ホワイトニング後の着色は防ぎやすくなりますが、それ以外にも日々のケアが大切です。

例えば、食後や間食の後は必ずブラッシングを行い、歯の表面に残った色素や汚れを除去しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉には汚れを防ぐコーティング成分、歯を保護する成分などが含まれているため、こちらを使用するとより効果的です。

また歯の白さをキープするには、歯科クリニックで定期的にクリーニングを受けることも大切です。

まとめ

ホワイトニングは歯をきれいにする施術ですが、その後すぐに着色汚れの原因となるようなものを食べて、再び色がついてしまっては意味がありません。
歯を保護してくれるペクリルもはがれてしまっているため、普段以上に気を付けた方がいいでしょう。
色の濃い食べ物や飲み物などはできるだけ避け、もしも食べたり飲んだりした場合には、なるべく早く歯を磨くか、口をゆすいでください。
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