朝起きたときや、緊張したときなどに発しやすくなる口臭は、一般的に腐った卵や便、ドブなどのニオイに例えられることが多いです。
また、他にもニオイにはさまざまな種類があり、中には少し変わったものもあります。
ここからは、変わった口臭を発する原因について解説したいと思います。
塩素系漂白剤のようなニオイがする口臭
人によっては、口から塩素系漂白剤のようなニオイがすることがあります。
こちらは、プールのニオイにも例えられます。
塩素系漂白剤のニオイがする場合、口内のジンジバリス菌という細菌が原因であり、こちらは歯周病の原因の一つです。
そのため、口から塩素系のニオイを発している場合、歯周病の発症が疑われます。
また、副鼻腔や歯茎に溜まっている膿が原因で、このようなニオイを発することも考えられます。
酸っぱいニオイがする口臭
腐敗臭や便臭など、一般的に臭いと感じるようなニオイではなく、酸っぱいニオイがする口臭の場合は、胃の状態が悪化している可能性が高いです。
そして、もっとも可能性が高いのは逆流性食道炎です。
逆流性食道炎は、名前の通り胃液が食道に逆流してしまう病気です。
胃液は強力な酸を含んでいるため、こちらが逆流することで、食道の粘膜が刺激を受けて炎症が起こります。
また、こちらが酸っぱいニオイの口臭につながる理由は、胃液が逆流し、それが喉の方にまで上がってくることです。
ちなみに、胃の病気には他にも胃炎が挙げられますが、こちらは食べたものが消化されず胃に滞在するため、発酵されたようなニオイを発します。
魚が腐ったようなニオイがする口臭
非常に稀ではありますが、魚が腐ったようなニオイの口臭が出ることもあります。
こちらは、魚臭病という疾患が原因であり、世界でも700人ほどしか症例がないと言われている病気です。
魚の鮮度が落ちたとき、腐ったニオイや生臭いニオイを発しますが、こちらはトリメチルアミンという物質が原因です。
また、魚臭症の方は、トリメチルアミンが息や汗に混ざって体外に排出されることにより、口臭や体臭を発するようになります。
肝機能低下などで酵素の働き自体が鈍くなり、トリメチルアミンが体内に溜まることから、このような現象が起こるとされています。
まとめ
ここまで、変わった口臭を発する原因について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
口臭にはさまざまな種類がありますが、自身でも感じるほど強烈なニオイを発している場合は、口内や体内のいずれかに問題が生じている可能性が高いです。
そのため、一度歯科クリニックを受診し、問題がないかどうかをチェックしてもらいましょう。
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