何らかの事情で抜歯をすることになった方は、痛みや出血といった症状に対し、不安を抱くこともあるでしょう。
また、他に気を付けなければいけない症状としては、抜歯後の口臭が挙げられます。
今回は、抜歯によって発生する口臭の原因や対処法などについて解説したいと思います。
抜歯が口臭につながる原因
虫歯が重症化した場合や、不良な親知らずがある場合などは、歯科クリニックで抜歯が選択されることがあります。
また、抜歯をした部分は、当然穴が開いた状態になりますが、身体がこちらの穴を治そうとすると、血が集まってきて血餅というカサブタのようなものをつくります。
しかし、血餅は完全に蓋をするものではないため、隙間から食べカスなどが入り込み、こちらが穴に詰まると、細菌が蓄積して口臭を発生することがあります。
その他、抜歯による出血も、口臭の原因になる可能性があります。
抜歯後数日間は微量に出血がありますが、口内は皮膚のように乾燥した場所ではないため、完全に血が止まるには時間がかかり、しばらく口臭を放つことが考えられます。
抜歯後の口臭における対処法
前述の通り、抜歯後の傷口は、しばらく細菌が付着しやすく、口臭が発生しやすい環境になります。
しかし、口臭が気になるからといって、抜歯した部分を歯ブラシでゴシゴシと磨いたり、うがいを頻繁に行ったりすることは避けるべきです。
このような行動を取ると、血餅が刺激で剥がれてしまい、傷の治りが遅くなることから、かえって口臭が長引いてしまいます。
そのため、抜歯後1週間程度は、口臭が気になったとしても、まずは傷口を安静に保つようにしましょう。
通常は、抜歯から1~2週間程度で、ある程度ニオイが治まります。
親知らずは抜歯をしなくても口臭を発する
通常の歯ではなく、親知らずの場合、抜歯をしなくても口臭の原因になることがあります。
こちらは、歯磨きがしにくく、食べカスが溜まりやすいことや、歯肉の炎症が起こりやすいこと、虫歯を発症しやすいことなどが原因です。
ただし、親知らずがまっすぐ生えている場合は、抜歯をせずに正しい歯磨き、虫歯治療などを行うことで、慢性的な口臭が改善されることがあります。
まとめ
ここまで、抜歯によって発生する口臭について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
歯を抜いた直後は、一時的に口臭が出やすくなりますが、こちらは間違ったケアさえしなければ、短い期間で改善されます。
また、親知らずは抜いても抜かなくても口臭につながることがあるため、こちらの点は前もって把握しておきましょう。
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