歯周病の症状と言えば、やはり歯茎がブヨブヨになることや炎症、出血などのイメージが強いです。
また、他にもさまざまな症状を伴うことがあり、特に見逃せない症状の一つに口臭が挙げられます。
ここからは、歯周病が原因で発生する口臭の特徴や対処法などについて解説したいと思います。
歯周病から来る口臭はどのようなニオイ?
ニオイの感じ方には個人差がありますが、歯周病が原因で発生する口臭は、揮発性硫黄化合物の一つであるメチルメルカプタンを多く含んでいるため、とても強い刺激臭を発します。
具体的には、野菜の腐敗臭、特にタマネギやキャベツが腐ったようなニオイと例えられることが多いです。
また、歯周病を発症すると、歯茎から膿が出ることもありますが、こちらの膿がさらに口臭を強くしてしまう可能性もあります。
歯周病から来る口臭が届く距離は?
口臭には、誰にでもある生理的口臭と、病気によって引き起こされる病的口臭があります。
生理的口臭は、起床時や緊張時に現れるもので、通常30~50cmくらいの距離で初めて認識できると言われています。
一般的に、これほど近い距離で話すのは、家族や恋人などのごく親しい間柄に限られるため、それ以外の人と話す分には、それほど気にする必要はありません。
一方、歯周病や虫歯などによって引き起こされる病的口臭は、生理的口臭に比べて口臭の程度が強いため、離れた距離でもニオイが認識できます。
ニオイの強さによって多少変わってきますが、無風の場合、1m離れていてもニオイがわかると言われています。
また、重度の歯周病である場合、2m以上離れていても臭ってしまうことがあります。
歯周病から来る口臭の予防法は?
歯周病が原因の口臭は、歯周ポケットの奥という歯ブラシが届かないところからきているため、単にブラッシングをしたところで、解決することはできません。
特に、歯石が付きっぱなしになっている場合は、歯石が歯周ポケットに蓋をすることから、空気を嫌う細菌が内部で繁殖し、さらにニオイがひどくなります。
そのため、歯周病から来る口臭は、歯科クリニックに通い、歯周ポケットに溜まった歯周病菌の塊を取り出さなければ改善できません。
まとめ
ここまで、歯周病が原因で発生する口臭のことをあれこれ解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
歯周病は、自覚症状が出にくい病気として知られています。
痛みなどはもちろん、強い口臭が出ていることについても、なかなか自分自身では気付けません。
そのため、日頃からセルフケアだけでなく、歯科クリニックでの歯石除去などにより、歯周病を予防することが大切です。
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