矯正治療は、さまざまな歯並びや噛み合わせに関する悩みを解決するものであり、使用する矯正器具のバリエーションも豊富です。
しかし、患者さんの中には、矯正治療を行うことにあまり向いていない方もいます。
今回は、このような方の主な特徴について解説したいと思います。
長期的な通院が難しい
歯科クリニックで行う矯正治療は、2~3年ほどの長期に及ぶケースが多いです。
そのため、長期的な通院が難しいという方には、あまり向いていないと言えます。
例えば、今後2~3年の間に進学や転職をする予定がある方などは、住居が変わることにより、同じ歯科クリニックに通い続けるのが困難になります。
また、職業柄、転勤が多いという方も、一つの歯科クリニックで矯正治療を継続するのは難しく、転院が可能であったとしても、治療計画が狂ってしまう可能性は高いです。
経済的な余裕がない
歯科クリニックで行われる矯正治療は、原則自由診療となります。
そのため、どのような矯正方法を選択するかにもよりますが、場合によってはかなり高額な費用が必要になることもあります。
また、先ほども触れたように、矯正治療は数年間をかけて行うものであるため、トータルの治療費や診療費が100万円単位になるケースも少なくありません。
もっと言えば、矯正治療を受ける時点で虫歯や歯周病を患っている場合などは、まずそちらを治療する必要があり、このようなケースではさらに治療費が高くなります。
よって、ある程度経済的な余裕がなければ、スムーズに治療を完了させるのは難しいと言えます。
自己管理ができない
矯正治療を行う際は、長時間矯正器具を装着することになりますが、マウスピースなど取り外し可能な器具の場合、患者さん自身が装着時間をきちんと守らなければ、十分な効果が得られません。
また、ワイヤーなどの固定式の矯正器具であっても、メンテナンスや天然歯の歯磨きを怠っていると、虫歯や歯周病を発症し、最悪の場合、矯正治療が中断する可能性もあります。
そのため、歯科クリニックの医師の指示通り、きちんと自己管理ができる方でなければ、矯正治療を受けるのは難しいです。
まとめ
ここまで、矯正治療が向いていない方の特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
自身の歯並びや噛み合わせをキレイにしたいという方は多いですが、矯正治療にはさまざまな制約がありますし、治療費もかかります。
そのため、治療を検討している方は、最後までしっかりと治療ができるのかどうか、一度自身の性格や状況などを見直してみることをおすすめします。
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