赤ちゃんは、まだハッキリと言葉を話すことができません。
そのため、さまざまな行動により、自身の感情などを表現することがあります。
また、そのような行動の一つに舌を出すということが挙げられますが、頻繁に舌を出す場合、一体どのような理由が考えられるのでしょうか?
歯の生え始めはよく舌を出す傾向にある
乳歯が生え始める生後6~9ヶ月頃になると、歯茎にむず痒さを感じるようになると言われています。
歯茎の不快感が原因で、赤ちゃんは不機嫌になりやすく、こちらは“歯ぐずり”と呼ばれています。
また、歯ぐずりの時期は、むず痒さを紛らわせるために、舌を出すケースが増える傾向にあります。
こちらの時期を過ぎれば、少しずつ舌を出す頻度は少なくなっていきますが、歯ぐずりがある間は、口内に入れても安全なおもちゃを噛ませたり、乳児用の歯ブラシでブラッシングしたりといった対策が必要です。
口内に傷がついている場合も舌を出しやすい
何かしらの理由で口内に傷がついている場合も、赤ちゃんは頻繁に舌を出すようになります。
特に舌を出して泣いている場合や、なかなかミルクを飲まない場合などは、口内に傷があり、痛がっている可能性が高いです。
そのため、親御さんは一度口の中を覗き、傷がついていないかどうか確認しましょう。
もし、炎症などが見られるのであれば、原因を探るため、歯科クリニックの受診をおすすめします。
舌を出しすぎると歯並びが悪くなる?
赤ちゃんの舌を出すという行為は、多少なりとも歯に負担のかかる行為であるため、「やりすぎると歯並びが悪くなるのでは?」と心配する親御さんもいるかと思います。
しかし、赤ちゃんの場合は、それほど心配する必要はありません。
赤ちゃんはまだ十分に歯が生え揃っていないため、舌を出すことで極端に歯並びが悪くなることは考えにくいです。
ただし、舌を出す癖がなかなか抜けず、4~5歳くらいになってもまだ行っているようであれば、歯科クリニックに相談しなければいけません。
4~5歳くらいになると、ある程度乳歯が生え揃うため、頻繁に舌を出すことにより、歯が前方に押し出され、出っ歯などのリスクが高まります。
まとめ
ここまで、赤ちゃんがよく舌を出す理由と影響について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
舌を出すという行動は、しばらく様子を見ても良いケースと、なるべく早く通院した方が良いケースがあります。
特に、乳歯が生え揃う年齢で行っている場合は、今後の歯並びに大きな影響を与える可能性があるため、親御さんは決して放置してはいけません。
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