【光が丘土支田の歯医者】子どもの咀嚼における重要性やポイント

親御さんが子どもの歯のことを考える際は、歯磨きなどのケアに重点を置くことが多いと思います。

ただし、本当に強い歯や身体をつくるには、デンタルケアだけでなく、食育についても考慮しなければいけません。

今回は、子どもの咀嚼における重要性やポイントについて解説します。

子どもがしっかり咀嚼することの重要性

子どもがしっかりと咀嚼して食事を摂ることにより、唾液が多く分泌され、食べ物も細かくなり、よく消化できます。

唾液の分泌量増加には、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑え、歯の再石灰化を促進する効果もあります。

また、よく噛むことで食べ物の形や硬さなどを感じ、味がよくわかるようになるなど、味覚の発達も期待できます。

その他、顎の骨や顔の筋肉がよく発達したり、脳への刺激から働きを活発にしたりといったメリットもあります。

しっかり咀嚼しないとどうなる?

子どもの咀嚼が不十分である場合、まず口内環境が悪化します。

噛む回数が少ないと唾液の分泌量が減少するため、菌が増殖して口内環境が悪くなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

またしっかり咀嚼しないと、胃や腸への負担も大きくなります。

唾液には、消化を助けるアミラーゼという酵素が含まれています。

咀嚼の回数が少ないと、食べ物が大きな塊のまま胃に送られるばかりか、アミラーゼも不足するため、消化不良や胃腸の負担増につながります。

さらに食べ物を十分咀嚼しないまま飲み込むと、満腹中枢が刺激されにくくなり、たくさん食べてもお腹が満たされない状態になります。

こちらは、食事量の増加や肥満のリスクを高める原因になります。

子どもの咀嚼におけるポイント

よく噛むということは、“強く噛む”という意味ではなく、“たくさん噛む”ということを指しています。

よって、親御さんは噛む回数を増やすよう、子どもに指導しましょう。

また、回数の目安は、1口につき30回ですが、30回も噛むのは子どもにとって少し難しいかもしれません。

そのため、子どもが楽しみながら噛む習慣をつけられるよう、楽しく教えてあげるなどの工夫をしましょう。

ちなみに、咀嚼の回数を増やすには、食事をするときの姿勢も関係してきます。

足がブラブラと浮いてしまうイスでは踏ん張りがきかず、顎に力を込めることができないため、咀嚼が不十分になってしまうことがあります。

親御さんが噛む姿を見せるのもおすすめ

子どもがしっかり咀嚼する習慣を身につけるには、親御さん自身が噛む姿を見せることもおすすめです。

目の前で子どもと同じものを食べ、「これが噛むことだよ」と食べる仕草を見せてあげましょう。

このときにはわかりやすいよう、少し大げさに咀嚼するくらいが丁度良いです。

「前歯で噛んで」「ちぎるように食べて」と口で指導しても、小さな子どもはそれ自体が理解できないかもしれません。

そのため、言葉ではなく行動で繰り返し示すことが大切です。

水分で食べ物を流しこまないように注意

食事の際、子どもは水やお茶などを飲むことがありますが、このとき水分で食べ物を流しこまないよう、親御さんはしっかりチェックしておきましょう。

水分で流し込んでしまうと、あまりものを噛まずに飲み込む癖がついてしまいます。

また子ども自身で気を付けるのは難しいため、親御さんは飲み物を食卓に出す順番を工夫するなどして、食べ物を飲み込んでから水分を摂る習慣をつけてあげましょう。

もちろん、親御さんも一緒に食事を摂る際は、子どもの目の前で食べ物を流し込むようなことは控えましょう。

子どもは親御さんの真似をしたいものであるため、親御さんの習慣がうつってしまう可能性があります。

ガムによるトレーニングも必須

子どもの咀嚼力を鍛える方法としては、ガムによるトレーニングがおすすめです。

方法としては、口を閉じた状態で、無糖のキシリトールガムを左右交互の奥歯で5回ずつ噛みます。

こちらを10分間継続させてください。

唾が溜まったら、口を閉じたまま奥歯をしっかり噛み合わせ、唾を飲み込みます。

ガムトレーニングを継続的に行うことで、上顎の成長を促進させたり、上の歯と下の歯が正しく噛み合い、歯がまっすぐになることを助成したりする効果があります。

現代の子どもは噛む回数が極端に減っているため、親御さんはぜひこちらのトレーニングを採り入れてください。

食材の工夫について

子どもにしっかり咀嚼をさせるためには、噛む回数を増やすことができる食材を使用することも大切です。

あまり噛みごたえのないものを何回も噛ませることは、子どもにとって苦痛になる可能性があります。

逆に、以下のような食材であれば、自然と咀嚼の回数を増やすことができ、なおかつきちんと栄養も摂取できます。

・魚介:煮干し、干物 など
・根菜:タケノコ、レンコン、ニンジン など
・葉物:ホウレンソウ、小松菜 など
・果物:リンゴ、梨、柿 など
・イモ、豆:サツマイモ、インゲン など
・ナッツ:ゴマ、アーモンド、くるみ など

まとめ

ここまで、親御さんが知っておくべき、子どもの咀嚼における重要性やポイントについて解説しました。

よく噛むことは、口内の健康維持だけでなく、全身へのプラスの効果や正しい発育につながります。

そのため、親御さんは食事や日々の生活を通じ、そのことを子どもに伝えながら、なおかつ自分自身もよく噛むことを意識すべきだと言えます。

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