子どもの虫歯に関することは、親御さんができる限り把握しておかなければいけません。
また、このとき把握すべきことには、虫歯を予防する方法だけでなく、歯のどの部分で虫歯ができやすいのかも含まれます。
今回は、子どもが虫歯を発症しやすい箇所を年齢別に解説します。
1~2歳の子どもが虫歯を発症しやすい箇所
1~2歳の子どもは、まだきちんと自分の歯で噛むことができず、基本的にはものをかじり取るように食べます。
そのため、上の前歯をよく使用し、その裏側に食べ物が溜まりやすく、虫歯を発症しやすくなります。
ただし、このようなかじり取って食べる行動は、食べることを勉強している最中であり、食育の観点から非常に大切なことです。
そのため、親御さんは無理やりやめさせるようなことはせず、食事を摂った後、前歯の裏側を重点的にブラッシングし、汚れをかき出してあげるようにしてください。
2~3歳の子どもが虫歯を発症しやすい箇所
2~3歳くらいの子どもは、食べ物を噛んで食べられるようになります。
そのため、少しずつ上の前歯を多用することはなくなってきますが、今度は食べ物が奥歯の噛む面に溜まりやすくなります。
奥歯は子どもだけに限らず、大人でも磨き残しが多くなる部分であるため、まだ一人ではほとんど歯磨きできない幼児は、より汚れが残りやすくなり、こちらが虫歯につながります。
また、乳歯の奥歯が2本揃うことにより、歯と歯の間でも虫歯が発症しやすくなるため、注意が必要です。
3~4歳の子どもが虫歯を発症しやすい箇所
乳歯がすべて生え揃うのは、大体3歳頃です。
これくらいの年齢になった子どもは、奥歯と隣り合う歯の間で虫歯ができやすくなります。
奥歯は他の歯と比べて大きいため、隣り合う歯と接している面も必然的に大きくなります。
こちらは、見えにくい場所、隠れている場所が多くなるということであり、これまで以上にしっかりブラッシングをしなければ、虫歯ができてしまいます。
また、奥歯と隣り合う歯の間は、虫歯になっていても気づきにくく、乳歯はあっという間に虫歯が進行するため、気付いたときには重症化していることもあります。
まとめ
ここまで、子どもが虫歯を発症しやすい箇所について年齢別に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
前述したポイントについて、親御さんは重点的にブラッシングを行わなければいけません。
また、乳歯であるというだけで、永久歯と比べてすでに虫歯のリスクは高くなっているため、他の箇所についても、ブラッシングをおろそかにしないように注意しましょう。
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