子どもの矯正治療は、将来の歯並びを良くしたり、虫歯や歯周病のリスクを減らしたりするためにも必要な治療です。
しかし、矯正治療中には、子どもが痛みを訴えるケースもあり、親御さんはこちらの原因について把握しておかなければいけません。
ここからは、主な痛みの原因について解説します。
付け始めの違和感
個人差はありますが、矯正治療を始めたばかりの2~3日間は、もっとも子どもが痛みを感じやすい時期です。
こちらは、口の中に矯正装置が入っていることから違和感が生じ、歯が浮いたような感じがして、痛みと似たような感覚を覚えるという仕組みです。
ただし、矯正装置の装着から1週間くらい経過すると、装置が入っている状態に慣れてくるため、違和感はほとんどなくなるケースが多いです。
子どもは大人と比べて適応能力が高いため、何ヶ月も違和感が続くことは基本的にありません。
歯の移動
矯正装置により、歯が移動することによっても、子どもは痛みを感じることがあります。
矯正治療は、歯を適切な位置に移動させる治療であり、動いているときには歯に触れると痛い、歯が締め付けられるように痛いといった症状が出るのが一般的です。
時には、何もしていなくても痛むケースがあり、こちらの痛みには頭痛を伴うこともあります。
このような痛みがある場合には、やわらかい食べ物を食べさせるようにするなど、親御さんが日常生活の中で工夫をする必要があります。
ただし、痛み止めが必要なほど、強い痛みを訴える子どもはほとんどいません。
装置が口内に当たる
矯正装置が口内の至るところに当たることでも、子どもは痛みを訴えることがあります。
例えば、頬や歯茎、舌、唇などに装置が当たると、子どもは痛みを感じ、これらの刺激によって口内炎を発症する可能性もあります。
また、装置が当たるタイミングはさまざまで、食事中や頬に触れたときなどには、特に痛みが生じやすくなります。
こちらの症状についても、時間が経つと少しずつ痛みが薄れてきますが、子どもが痛くて我慢できないと訴える場合には、歯科クリニックの医師に相談し、ワックスの塗布などの対処をしてもらいましょう。
まとめ
ここまで、子どもの矯正治療における主な痛みの原因について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
子どもの矯正治療では、さまざまな原因、タイミングで痛みが発生しますが、いずれも大きな問題にはつながらないケースが多いです。
ただし、あまりにも長い間、子どもが痛みを訴える場合や、出血など明らかに問題があると判断できる場合には、早急に歯科クリニックに相談してください。
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