子どもがついつい行ってしまう癖の中には、歯に良くない影響を与えるものがいくつかあります。
そのうちの1つが頬杖であり、こちらは親御さんと子ども本人が協力することにより、少しずつやめられるようにしなければいけません。
ここからは、子どもの頬杖による歯への影響と、頬杖をやめるための対策について解説します。
子どもの頬杖による歯への影響
日常生活の中で、頬杖をついている子どもは決して少なくありません。
本を読むとき、文字を書くときなど、その状況にもよりますが、実は頬杖は歯に良くない癖の一つです。
頬杖をついているときは、下顎に頭の重みがのしかかることになります。
こちらは、決して強い力ではありませんが、このような力が顎の骨に毎日伝わり続けることにより、顎の変形や顔のズレ、歯列不正などにつながることがあります。
子どもの頬杖をやめさせるには姿勢を正すことが大切
子どもの頬杖をやめさせるには、親御さんがきちんと指導し、姿勢よくイスに座る習慣をつけさせなければいけません。
背中が曲がると、自然に頭が前に突き出すことから、頭の重さを支えるために頬杖をつきやすくなります。
また、姿勢を正したにもかかわらず、どうしても癖で頬杖をついてしまうという子どもについては、必要なとき以外、机の上に手を乗せないようにさせましょう。
例えば、ペンを持つときや食事を摂るときなど、どうしても机の上に手を乗せる必要があるとき以外は、膝の上に手を置くように指導することで、悪癖は改善される可能性があります。
ちなみに、体育座りで膝の上に頭を乗せている状態も、机で頬杖をついているのと同じであるため、見つけ次第やめさせるのが望ましいです。
子どもを退屈にさせないことも大切
子どもの頬杖をやめさせるためには、できるだけ子どもを退屈にさせないことも大切です。
頬杖をついているときは、子どもがその場をつまらないと感じていたり、退屈であったりする可能性があります。
子どもの興味があることには姿勢を正したり、前のめりになったりするため、基本的に頬杖つくことはありません。
そのため、親御さんはそのような時間を減らすために、夢中になれる遊びなどを与えてあげましょう。
まとめ
ここまで、子どもの頬杖による歯への影響と、頬杖をやめるための対策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
日常生活における何気ない行動により、歯並びや噛み合わせが悪くなるということは往々にしてあります。
また、これらの行動を子どもだけの力で制限するのは難しいため、親御さんは普段から子どものことをしっかり見ておかなければいけません。
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