【光が丘土支田の歯医者】インプラントにホワイトニングをすると効果は出るのか?

インプラントは耐久性や寿命に優れていますが、いつまで経っても劣化しないというわけではありません。

場合によっては、審美性を大きく失ってしまうこともあります。

では、そのようなインプラントに対し、ホワイトニングを行うことは可能なのでしょうか?

今回はこちらの点を中心に解説したいと思います。

インプラントの色がくすむことはある?

インプラントに使用する被せ物(上部構造)には、セラミックやジルコニアといった素材を使用することが多いため、それほど色がくすむことはありません。

ただし、選択する方は少ないものの、ハイブリッドセラミックの場合、セラミックとプラスチックを配合しているため、多少着色汚れは付きやすくなります。

特に、コーヒーや赤ワインを飲んだときや、色が濃いカレーやソースなどを食べたときには、色素が沈着し、見た目がくすんで見えやすくなります。

着色しにくい素材で上部構造をつくるのがおすすめ

先ほども少し触れましたが、ハイブリッドセラミックの場合は汚れが付きやすくなります。

一方、オールセラミックやジルコニアなどの高品質な素材で作製した上部構造は、時間が経過してもほぼ着色・変色はしません。

またハイブリッドセラミックが変色する理由としては、歯科用プラスチックであるレジンの性質が挙げられます。

レジンを含む上部構造は吸水性があるため、上部構造の内部に着色が浸透し、変色しやすくなります。

そのため多少費用は高くなるものの、インプラントの上部構造は着色しにくい素材を選ぶようにしましょう。

インプラントにホワイトニングを行うことはできる?

結論からいうと、インプラントにホワイトニングを行うことは不可能ではありません。

しかし、ホワイトニング効果を得ることはできません。

ホワイトニングで白くできるのは、あくまで天然歯のみです。

そのため、インプラントのくすんだ色を改善させたいという方にとって、ホワイトニングは適した治療とはならないのです。

もし、色を改善させるのであれば、上部構造を再製しなければいけません。

くすんだ色を元に戻そうとするのではなく、定期的なメンテナンスを受けたり、色の濃いものや喫煙を控えたりすることで、あらかじめインプラントの色がくすまないように注意する必要があります。

ホワイトニングを行うのは基本的にインプラントを受ける前

先ほど、インプラントはホワイトニングで白くすることはできないという話をしました。

また、インプラントを装着した状態であっても、他の天然歯を白くする目的であれば、そのままホワイトニング治療を行うことは可能ですが、こちらは基本的に逆の順番で行います。

インプラントを受ける前に、他の天然歯を白くしておくことで、その歯の色に合わせたインプラントを装着することができるため、見た目の違和感はなくなります。

ホワイトニングの種類と持続期間

インプラントを受ける前にホワイトニングをしておけば、全体的に自然な見た目の歯を手に入れることができます。

しかし一度ホワイトニングをしたからといって、永久に白さが継続するわけではありません。

ホワイトニングは、あくまでその時点での歯の着色汚れなどを改善する方法であり、時間の経過とともに効果は薄れていきます。

またホワイトニングの持続期間は個人差があり、ホワイトニングの種類によっても変わってきます。

具体的に説明します。

オフィスホワイトニングの持続期間

オフィスホワイトニングは、歯科クリニックに通って行うホワイトニングであり、効果の持続期間は3～6ヶ月程度です。

持続期間は長くありませんが、1回の施術でも2～3段階歯を白くできるため、結婚式などのイベントに合わせて歯を白くしたい方にはおすすめです。

ホームホワイトニングの持続期間

ホームホワイトニングは、自宅で患者さんが自ら行うホワイトニングで、効果の持続期間は6ヶ月～1年程度です。

オフィスホワイトニングよりも持続期間が長いですが、歯を白くする効果は緩やかであるため、即効性は期待できません。

テトラサイクリン歯は白くするのが難しい

ホワイトニングはインプラントを受ける前に行っておくべきですが、テトラサイクリン歯はホワイトニングを行うのが難しいです。

テトラサイクリン歯とは、抗生物質の1つであるテトラサイクリンにより、象牙質に着色を起こした歯のことをいいます。

現在の20代後半～40代までは、幼少期にテトラサイクリンを風邪薬として服用した方が多く、このような方は歯に薄い黄色の縞模様が認められることがあります。

またテトラサイクリン歯の着色や縞模様は、ホワイトニングでも簡単に白くすることはできません。

そのためインプラント前にホワイトニングを行っても、テトラサイクリン歯だけが白くならず、目立ってしまうことがあります。

ただし、低濃度のホームホワイトニングを長時間・長期間行えば、ある程度は白くなることが期待できます。

まとめ

ここまで、インプラントとホワイトニングの関係性について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

一度着色してしまったインプラントは、基本的にホワイトニングで改善させることはできません。

そのため、日頃からインプラントの白さを保つための工夫が必要です。

もちろん、このような工夫は、天然歯の白さをキープすることにもつながります。