インプラントの治療を受ける方の中には、さまざまな不安を抱えている方もいるかと思います。
特に多いのが、インプラントにおける痛みに関する不安です。
今回は、インプラント手術中、手術後に分けて、なぜ痛むのか、どのような痛みが生じるのかといった点について解説したいと思います。
インプラント手術中の痛みについて
インプラントの手術において痛みが生じる可能性があるのは、以下のタイミングです。
・麻酔をするとき
・外科手術をするとき
・抜歯をするとき
麻酔をするときの痛みに関しては、ほとんど発生しないという認識で問題ありません。
なぜなら、麻酔注射を行う前に、すでに表面麻酔が施されているからです。
また、切開などの外科手術の際も、麻酔が効いているため、それほど痛みはありませんが、こちらに関しては、一切痛みがないとは言い切れません。
麻酔を同じ量使用しても、人によって効果の持続時間は異なりますし、敏感な方は手術の途中くらいから、少し痛みを感じることもあります。
ちなみに、インプラントの手術後、およそ1週間後には抜歯の処置が行われますが、このときにもチクチクとした軽い痛みを伴うことがあります。
しかし、これらのインプラントに関する治療や処置に総じて言えることは、耐えがたいほど強い痛みを感じるケースはほとんどないということです。
インプラント手術後の痛みについて
インプラント手術後には、相応の痛みや腫れが生じます。
歯茎の切開や骨に穴を開ける処置などを伴う治療であるため、こちらはある程度致し方ありません。
もし、手術に伴う麻酔の効果が切れた時点で痛みがやってきたら、適切なタイミングで痛み止めを飲みましょう。
また、術後1~2週間を経過しても、痛みや腫れが継続する場合、何らかの異常が疑われるため、すぐに歯科クリニックに相談してください。
ちなみに、痛みだけでなく、インプラントにした部位の歯茎が赤く腫れ上がっていたり、インプラントがグラグラ動いたりする場合、インプラント周囲炎になっていることも考えられるため、早急に歯科クリニックを受診しましょう。
そのまま重症化すると、顎の骨が破壊され、最終的には人工歯根が脱落してしまいます。
まとめ
ここまで、インプラント手術中、手術後の痛みについてそれぞれ解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
インプラントの手術では、痛みがひどく、手術を続行するのが不可能になるようなことはほとんどありません。
ただし、手術後にはある程度痛みに苦しむ可能性があるため、手術を受けようとする方は、あらかじめ留意しておきましょう。
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