虫歯を放置していたら、あっという間に悪化したという経験のある患者様はいませんか?
まだそこまで痛くないと思っていても、1週間、1か月で大変な状態になってしまう時があります。
虫歯の進行速度は、患者様が思う以上に速いのでしょうか?
本記事では、虫歯の進行速度についてお伝えしましょう。
虫歯の進行速度は普段の行動で決まる
少しでも虫歯になると、どんどん悪化してしまうと思いがちですが、実はそうではありません。
一般的に初期虫歯が中程度の虫歯になるのは、半年から1年くらいになります。
そこから神経に到達するまでの虫歯になる速度は倍くらいと考えられており、放置すると取り返しのつかないことになりかねません。
しかし虫歯が進行してしまう大きな原因は、毎日の食習慣やケア不足にあります。
例えば、初期虫歯として判断された場合でも、丁寧に歯磨きを行ったり、歯の健康に配慮した食習慣にしたりすると改善されることがあります。
それとは反対にケアを怠ったり、食習慣に問題があったりすると、虫歯菌が好む環境ができあがるため、活動が活発になってしまいます。
虫歯菌の活動が活発になる環境が長続きすると、虫歯が悪化してしまうのは当然のことなのです。
従って、虫歯の進行速度に一定の時間や日数は関係ないと覚えておきましょう。
全ては、患者様次第です。
乳歯や生えたての永久歯は虫歯の進行速度が速い
とはいえ、子どもの乳歯や生えたての永久歯の虫歯には注意しなければなりません。
乳歯や生えたての永久歯は、歯のミネラル成分が少ないため、虫歯菌の酸に負けてしまうのです。
虫歯の進行速度は速いと言えますから、歯磨きを含めた虫歯予防を徹底する必要があります。
特に歯の根の部分が最も進行が速いので、歯磨きの際は注意しましょう。
虫歯の進行速度を遅らせるには
虫歯にならないためには、やはり日頃からの歯磨きが大切です。
仮に虫歯になってしまった時は、歯科クリニックでの治療を受けながら、毎日の歯磨きを怠らないようにしましょう。
歯磨きだけでも虫歯菌が活発になるのを防げますから、後は歯科クリニックによる治療で歯の健康を取り戻せます。
過去に虫歯になり、進行速度が速かったという経験のある患者様は、歯磨きと食習慣のあり方を見直してみてください。
1番良いのは、放置せず歯科クリニックで早期発見、治療を受けることです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯の進行速度に目安の期間はあるが、基本的に決まった期間はない
・進行速度に関わるのは、食習慣やケア不足にある
・乳歯や生えたての永久歯は、進行速度が速い
・虫歯にならないために、日頃の歯磨きと歯科クリニックでの早期発見・治療を心掛けよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。