虫歯が悪化により神経に細菌が入り込んでしまうと、根管治療をしなければなりません、
治療の重要性を理解していても、コロナ禍で歯科クリニックへの足が遠のいてしまうこともあるでしょう。
しかし、根管治療は全て終わるまでやめてはいけません。
本記事では、根管治療を放置することのリスクをお伝えしましょう。
根管治療放置のリスク~①再根管治療が必要になる~
せっかく根管治療を行っても、薬を詰めてから被せ物を被せるまでの期間に間が空いてしまうと、綺麗になった根管に細菌が入り込んでしまうリスクがあります。
きちんと被せ物をしないと、仮の蓋が脆くなってしまい、隙間が生まれてしまうからです。
そこから再度炎症が起こってしまう場合があり、治療をやり直さないといけません。
治療がやり直しになると、完治までの時間も長くなります。
根管治療放置のリスク~②虫歯の進行~
また、根管治療が不完全だと、虫歯が再度進行し、最悪の場合顎骨骨髄炎になってしまうこともリスクとして挙げられます。
先程、仮の蓋が脆くなり細菌が侵入してしまうことをお伝えしました。
しかし、治療がある程度進んでいたとしても、完治した状態ではありませんから、細菌がまだ残っている可能性があります。
それと同時に、消毒で使用した薬の効果が4週間程度で切れてしまうことも、状況を悪化させてしまう要因になるのです。
特に根管治療で神経を抜いてしまった後だと、虫歯菌が侵入しても痛みが感じられないことがほとんどです。
その状態で放置する期間が長くなると、虫歯が悪化していることにも気がつきません。
後から受診した際に、大変なことになってしまうのです。
根管治療放置のリスク~③抜歯の可能性が避けられない~
根管治療を放置することは、歯を脆い状態のままにしておくことを意味します。
神経が抜かれ、弱っている状態だと、虫歯菌だけでなくちょっとした力で折れてしまいます。
歯が弱りすぎていると根管治療が困難になってしまい、抜歯のリスクを高めてしまいますので、歯を残しての治療が困難になります。
考えられる3つのリスクをお伝えしましたが、どれも体験したくない状況ばかりです。
大切なのは、治療を絶対に放置せずに、完了するまで通うことです。
事情があって受診できない場合は、その都度歯科クリニックに相談しましょう。
事情が分かっていれば、歯科クリニックでも対応できますので、遠慮せずに申し出てください。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・根管治療を放置してしまうと細菌が入り込み、再根管治療が必要になる
・痛みがなく、虫歯が進行していることが分からないままの状態になる
・根管治療で歯が弱くなったままだと、抜歯のリスクが高くなる
・絶対に治療をやめたままにせず、終了するまで通院しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。