虫歯予防は、歯科疾患全てにおける予防の基本になります。
これを徹底していると、虫歯だけでなく歯周病も一緒に予防できるのでしょうか?
同じように歯磨きをしているため、歯周病にもならないと考えている方も多いはずです。
実際のところは、どうなのでしょうか?
虫歯予防と歯周病予防の共通点
虫歯予防をしていると歯周病も予防できるのでないかという話の根拠は、予防するためのケアの共通点にあります。
例えば、歯磨きを丁寧に行い、デンタルフロスなどで細かい箇所の歯垢を取り除くことが挙げられます。
また、歯科クリニックの定期検診を受診し、歯にトラブルが起こっていないかを常に確認することも予防の共通点になります。
歯のトラブルは磨き残しや溜まった歯垢にありますから、それらの除去を徹底することで発生リスクを小さくできるのです。
さらに場合によっては、生活習慣を見直すことも必要になります。
虫歯も歯周病も、生活習慣の乱れがきっかけとなって発生している時があります。
これらの共通点から、両者の予防ができると考えられますし、実際に予防できると言えます。
虫歯にならないから歯周病にならないと断言できない
しかしながら、虫歯になることがなくても、歯周病になってしまうことがあります。
この原因は予防法にあるのでなく、原因となる菌の違いにあります。
虫歯菌と歯周病の菌は、同じではありません。
よって、虫歯菌にとって虫歯予防が効果的であったとしても、歯周病菌にも予防効果があったと言い切れないのです。
予防への取り組みをすることは大切ですが、完全にならないと断言はできません。
特に歯周病は、虫歯のように自覚症状を認識することが少ないです。
静かに進んでいく病気だと表現されますから、予防のために積極的に定期検診を受けるようにしましょう。
虫歯だけでなく歯周病予防も意識
虫歯予防のために、歯磨きをすることは大切です。
その意識に、これからは歯周病予防も加えてみませんか?
先程ご説明した通り、虫歯予防のための取り組みをすると、同時に歯周病予防も行うことができます。
ところで、「歯周病ならではのケアはどうしたらいいのか?」と思われる方もいるでしょう。
虫歯予防のケアに追加したい場合は、まず歯科クリニックで正しいケアの方法を教えてもらいましょう。
色々な方法を知っていると、万全の状態で予防ができるはずです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯と歯周病の予防法には、共通点がある
・虫歯予防を徹底することで、歯周病も予防することはできる
・虫歯予防を徹底しても、菌の違いから歯周病になってしまうことがある
・虫歯予防だけで安心することなく、同時に歯周病予防も意識しておこう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。