歯科クリニックでは、インプラント治療後の患者様の悩み相談にも対応しています。
その中で耳鳴りに悩まされているという方がいるのですが、このような症状が起きた場合は要注意です。
単なる耳鳴りだと放置してしまうと、大きなトラブルに発展しかねません。
インプラント治療と耳鳴りの関係性について、ご説明します。
インプラント治療のトラブルで耳鳴りが起こる
本来、インプラント治療がきっかけで耳鳴りが起こることはありません。
そのため、治療後に耳鳴りが起こるというのは、トラブルのサインになるのです。
耳鳴りが起こる原因は、インプラントの位置や角度が適切でない場所に埋まっていることにあります。
埋めるべき位置に入れなければ、噛み合わせに影響が出てしまい、耳鳴りが起こってしまうのです。
さらに、間違った箇所にインプラントが埋まっていると、周辺の血管を傷つけたり、神経を圧迫したりしてしまいます。
放置したままだと症状が緩和するどころか、悪化する可能性も否めません。
インプラント治療による耳鳴りを治すには?
インプラント治療が原因で耳鳴りが起こった場合は、原因となっているインプラントを取り除かなければ治りません。
ですので、再度歯科クリニックで治療をしてもらう必要があります。
その際、同じようにインプラントで再治療が行われるかどうかは、口内の状況を見て判断されます。
例えば、再度インプラント治療を行う場合でも、インプラントを除去した箇所には穴が開いてしまいますので、新しい骨ができあがらないと再治療が行えません。
新しい骨を増やすまでに3カ月~6ヵ月程度かかりますから、身体的・精神的にも負担がかかることが予想されます。
インプラント治療後に耳鳴りが起こったら歯科クリニックへ
インプラント治療には高度な技術が求められますので、耳鳴りが起こらないよう細心の注意を払って治療が行われます。
しかし、それでも耳鳴りを始めとするトラブルが起こることもあります。
少しでもおかしいと感じた時は、すぐに歯科クリニックを受診し、インプラントに問題があるかどうかを判断してもらいましょう。
仮に耳鳴りの原因がインプラント治療でない場合も、他の診療科の受診が必要かどうかを判断しなければなりません。
再治療の負担を少なくするためにも、早期受診を心掛けましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント治療時の位置や角度が不適切だと耳鳴りが起こることがある
・間違った箇所に埋まっていると、血管を傷つけ、神経を圧迫してしまうこともある
・耳鳴りを治すには、原因となっているインプラントを取り除く
・再治療の負担は、身体的・精神的にも大きい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。