歯ぎしりには種類があり、それぞれ特徴があります。
歯の動きは同じではありませんから、種類に合った治療法で改善していく必要があります。
どのタイプの歯ぎしりなのか、ここで特定してみませんか?
歯ぎしりでお悩みの患者様は、歯の困りごとを特定するためにも是非ご覧ください。
歯ぎしりの種類~①グライディングタイプ~
歯ぎしりの種類の1つ目は、グライディングタイプと呼ばれる上下の歯を左右にこすり合わせて起こる歯ぎしりです。
ギリギリという音が鳴りやすい特徴があり、就寝時に起こりやすいと言われています。
大きく動かしている患者様も多く、歯のすり減りが目立つ特徴もあります。
歯ぎしりの代表的なイメージとして、思い浮かべる方もいるでしょう。
エラが張っているように見えたり、治療で使用した詰め物が取れやすかったりするのも、グライディングタイプの特徴になります。
歯ぎしりの種類~②クレンチングタイプ~
歯ぎしりの種類の2つ目は、クレンチングタイプと呼ばれる上下の歯を強く噛み締める歯ぎしりになります。
クレンチングタイプは就寝中だけでなく、日常生活の中で歯を食いしばることが習慣になっていることがほとんどです。
食いしばっていると顎への負担が大きく、特に起床時にはこわばりや疲労感を感じてしまう患者様もいます。
このタイプは、歯の違和感だけでなく、肩こりや頭痛、ストレスを感じやすいといった特徴があります。
歯以外の不調が目立っている場合は、クレンチングタイプでないかと疑うべきです。
歯ぎしりの種類~③タッピングタイプ~
歯ぎしりの種類の3つ目は、タッピングタイプと呼ばれる上下の歯をぶつけ合っている歯ぎしりになります。
歯がぶつかり合うことで、カチカチ、カンカンと音が鳴ることが特徴的な歯ぎしりです。
歯をぶつける強さには個人差があり、その影響で音や歯への影響が左右されます。
他の歯ぎしりと比べると歯がぶつかり合う音が特徴的ですから、他人から指摘された時は歯科クリニックを受診しましょう。
最後に補足ですが、歯ぎしりはどれか1つが起こるものではありません。
人によっては、複数の歯ぎしりが起こっていることがありますから、種類が特定しにくいこともあります。
どのような場合でも、歯ぎしりやその疑いが指摘された時は、歯科クリニックで歯や骨の状態を診てもらいましょう。
治療で改善できますから、悩み続けることはありません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯ぎしりの種類には上下の歯を左右にこすり合わせるグライディングタイプがある
・上下の歯を強く噛み締めるクレンチングタイプは日常生活でも起こり得る
・タッピングタイプは上下の歯をぶつけ合うため、カチカチと音が鳴る
・複数の歯ぎしりを持ち合わせる患者様もいる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。