なぜ口の中を噛んでしまうのか?~原因別に対処法をご紹介~

うっかり口の中を噛んでしまった、という経験のある方はいませんか?

実はうっかりでなく、きちんとした原因があります。

また、その原因によって対処法が変わりますし、口の中を噛んでしまうことも立派なトラブルの一つになるのです。

口の中を噛んでしまう時の対処法には、どのような内容があるのでしょうか?

体調不良によって口の中を噛んでしまう時の対処法

口の中を噛んでしまうのは、歯や骨のトラブルが原因だと思われがちですが、そうでないこともあります。

その代表例が、体調不良です。

体調不良になると、体の調子が優れないだけでなく、顎の運動の制御がしにくくなります。

その結果、口の中を噛んでしまうのです。

疲れているとパフォーマンスが低下するのは、どの場面においても変わりありません。

体調不良が原因で口の中を噛んでいる思われる時の対処法は、十分な休息しかありませんから、常に体調面に気を配りましょう。

噛み合わせ不正で口の中を噛んでしまう時の対処法

噛み合わせに問題がある場合、歯並びの影響で口の中を噛んでしまうことがあります。

これは顎の動きが問題になっていますから、口の中を守るための対処法として矯正治療が必須になります。

歯並びを整えると、噛み合わせの不正で口内を傷つけてしまう恐れがなくなることも、矯正治療のメリットになります。

歯並びの見た目だけでなく、日常生活時に違和感があった時も、矯正治療が必要かどうか、念のため歯科クリニックで確認してもらうと良いです。

噛み合わせが低くなったことで口の中を噛んでしまう時の対処法

また、現在噛み合わせに問題がない方でも、数年経ってから口の中を噛んでしまうことでトラブルが発覚することがあります。

その原因は、噛み合わせが低くなることになります。

歯は毎日使用するものですから、年々すり減ってしまいます。

そうなると、噛み合わせの位置が低くなり、今まで噛まなかった頬の肉を噛んでしまうことがあるのです。

この場合は、噛み合わせの位置の高さが問題になります。

口の中を噛まないようにするための対処法は、マウスピースを着用することです。

歯がすり減ってしまう原因の一つは、夜間の歯ぎしりにあります。

歯のすり減り方が極端な場合は歯ぎしりの影響も考えられるため、すり減らないように歯をガードしなければなりません。

歯のすり減りや噛み合わせの良し悪しは、歯科クリニックでいつでも調べてもらえます。

最近、口の中を噛みやすいと思った患者様は、早速相談してみましょう。

頬のたるみや肥満が原因で口の中を噛んでしまう時の対処法

主に加齢が原因で頬やその内側が緩むことも、口の中を噛む原因の一つです。

また太ると頬が内側にも張り出すため、どうしても同じような箇所を噛みやすくなってしまいます。

肥満が原因で噛んでしまう場合は、少しダイエットをして体重を減らす必要があります。

顔は太ったときに肉がつきやすいですが、痩せれば肉が減りやすい部分でもあります。

頬のたるみが原因のときは、表情筋を鍛える顔の運動が有効です。

具体的には、大きく上下に口を開けて10秒数えたり、笑顔の状態をつくって10秒キープしたりする運動です。
こちらの運動は、1日1回行うだけでもある程度の効果が期待できます。

入れ歯や矯正装置の影響で口の中を噛んでしまう時の対処法

先ほど、噛み合わせの問題がある場合は矯正治療を受けるべきという話をしました。

しかし、矯正装置の影響により、口の中を噛みやすくなるというケースもあります。

こちらは入れ歯でも起こり得ることであり、特に新しい矯正装置や入れ歯に慣れるまでの期間は、特に口内を傷付けやすいです。

また適切にフィットしていない場合も、同じようなトラブルが起こりやすくなります。

このようなケースでは、歯科クリニックと相談し、矯正装置や入れ歯の調整を行う必要があります。

顎関節症が原因で口の中を噛んでしまう時の対処法

頻繫に口の中を噛んでしまう場合、顎関節症を発症している可能性もあります。

顎関節症は、開口障害や開口時の痛み、異音などの症状を伴う疾患です。

発症すると顎の関節がずれたり、噛む筋肉がうまく動かなかったりするため、口の中を噛んでしまうこともあります。

顎関節症の症状に心当たりがある方は、歯科クリニックで治療を受けなければいけません。

ちなみに歯科クリニックで取り扱う顎関節症の治療には、就寝中にマウスピースを装着するスプリント治療や薬物療法、理学療法などがあります。

親知らずが原因で口の中を噛んでしまう時の対処法

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる一番奥の歯で、正式には第三大臼歯や智歯と呼ばれます。

親知らずは、普段食事などで使用する奥歯のさらに奥にあるため、頬の粘膜と接触しやすくなります。

特に横向きや斜めに生えている場合、接触するリスクが高まり、何度も頬の内側を噛んでしまう可能性があります。

このような問題のある親知らずは、歯科クリニックで抜歯を行うことが望ましいです。

ちなみに真っ直ぐ生えていない親知らずは、口の中を噛むだけでなく、隣接する歯を圧迫して歯並びを悪くすることもあります。

また隣の歯との間に食べカスが詰まりやすいため、虫歯や歯周病を発症するリスクも高くなります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・体調不良で口の中を噛んでしまう時の対処法は、とにかく休むこと

・噛み合わせ不正が原因の場合は、矯正治療をすることで改善できる

・歯がすり減り、噛み合わせが低くなった時はマウスピースの着用ですり減りを防ごう

・口の中を噛むことが多い時は、歯科クリニックに相談してみよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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