歯石取りは、虫歯や歯周病予防に効果的な方法になります。
しかし、歯石を取ってもらう時に歯まで削れているのでないかを感じてしまう方がいるのです。
虫歯予防のために行っている歯石取りに、不安を感じてしまうと受診する勇気がなくなってしまいます。
本記事では、歯石取りの疑問についてお答えしましょう。
歯石取りの疑問～①歯を削ってしまうことは絶対にない～
歯石取りのよくある疑問の中に、歯も一緒に削ってしまうのでないかということが挙げられますが、それは絶対にありません。
歯石取りで使用する機器は、あくまで歯石を取り除くためのものです。
歯石取りをしていると歯石を削っている感覚になりますが、ドリル的な機器でなく、振動を利用した機器で取り除いています。
歯石と一緒に歯を削ってしまうことはないので、ご安心ください。
歯石取りの疑問～②隙間が空くのは歯石が取れたから～
歯石取りで歯も一緒に削られているのでないかという疑問は、歯石が取れたことで起こり得る違和感から発生しています。
例えば、歯石取りの後に鏡で歯を見た際、隙間ができていることがあります。
これは、元々歯の隙間がある場所に歯石が溜まり、隙間がないように見えていたことが関係しています。
単純に、元の歯の状態に戻っただけで、削られて隙間ができたということではありません。
綺麗になった歯を見た時に勘違いしてしまう患者様が多いですから、このような出来事は珍しくないことです。
歯石取りの疑問～③歯石取り後に歯がしみる～
また、歯石取りで歯が削れたと疑問に思ってしまうのは、歯がしみたという体験が基になっていることもあります。
歯石取りで歯が削られたことで、歯質が薄くなることでしみているのでないかと思ってしまいます。
ですが、これも間違いです。
歯の表面を覆っていた歯石がなくなった影響で、しみてしまうのです。
知覚過敏のような症状が起こりますが、一過性のもので徐々にしみることがなくなります。
とはいえ、歯石取り後にブラッシングをしなければ、症状がなくなるどころか、再び歯石を作り出してしまうことになりかねません。
歯石取りをした後は、綺麗な状態を維持するために丁寧にブラッシングをしてあげましょう。
歯石取りは、セルフケアでできるものでなく、歯科クリニックでしかできません。
歯を削ってしまうことは絶対にありませんから、正しい知識で歯科クリニックと一緒に予防に努めましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯石取りは、歯石だけを取り除いているため、歯を削ってはいない
・歯石取りの疑問である歯の隙間は、元の歯の状態に戻ったために起こっていること
・歯がしみてしまうのも、歯石が取り除かれたため一時的に起こっていること
・歯石取り後のケアを怠ると再び歯石がついてしまうため、丁寧にブラッシングをしよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
