酸蝕歯の原因は食べ物だけでない

歯が溶けてしまう酸蝕歯の原因は、食べ物だけではありません。

体の中にも、酸蝕歯を引き起こしてしまう原因があるのです。

歯の健康は、体の健康があってこそ得られるものだと言っても過言ではありません。

今回は、酸蝕歯を引き起こしてしまう健康事情についてご紹介しましょう。

酸蝕歯の原因には胃食道逆流性食道炎や摂食障害がある

胃食道逆流性食道炎は、胃酸が食道内に逆流してしまう病気です。

胃酸の逆流により、食道が炎症を起こし、胸の痛みや胸やけの症状を引き起こします。

一見すると、食道や胸部のトラブルだけに思われますが、口内にも影響が出てきます。

胃酸が逆流することで、口内も酸性状態になってしまいますから、歯を溶かしてしまうのです。

それと同様のことが、摂食障害でも起こり得ます。

摂食障害の場合も、嘔吐した際に胃酸が口の中に残りますので、酸性状態になってしまいます。

その頻度が多くなると、口の中を中性に戻すことできません。

胃酸は、酸蝕歯の原因になりやすいのです。

酸蝕歯の原因になる酸性の内服薬

また、酸蝕歯の原因の中には、治療のために飲んでいる酸性の内服薬も挙げられます。

酸性の内服薬には、例えばビタミンCやアスピリンがあります。

内服薬の性質を確認し、選ぶ方は少ないかと思います。

飲んでいる薬の内容によっては、知らないうちに歯を傷つけている恐れがあります。

健康のために飲んでいる薬でも、歯に異常をきたしているようならば、服用や種類を見直さなければなりません。

さらに主治医だけでなく、歯科クリニックにも歯のケアの仕方を相談して、歯の健康を維持できるようにしましょう。

近年は、内服薬がきっかけで酸蝕歯になっている患者様も珍しくありません。

健康に気を遣っている方こそ、今服用している内服薬を確認してみて下さい。

酸蝕歯の原因をなくすための方法

酸蝕歯になってしまった場合、その原因を取り除かなければなりません。

歯科クリニックでは、酸蝕歯の治療を行い、歯が溶けないようにするための防護処置や噛める状態へ向けて復元を行っていきます。

しかし、酸性になる原因が胃食道逆流性食道炎や摂食障害にある場合は、そちらが完治しなければ歯が元通りになることがありません。

よって、内的要因の完治に向けて、歯科治療とは別に治療に取り組むことになります。

歯科クリニックでは様々な相談を受け付けていますので、些細なことでも相談してみて下さい。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・酸蝕歯の原因には、胃食道逆流性食道炎や摂食障害が挙げられる

・酸性の内服薬を服用している場合も、酸蝕歯になりやすい

・酸蝕歯の原因を取り除くには、歯科クリニックで防護処置の治療が必要になる

・胃食道逆流性食道炎や摂食障害が原因の時は、これらを完治させなければならない

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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