急な歯痛には“ツボ”を押して対応しよう!

虫歯や歯周病の影響で、急に歯痛が生じることがあります。

その時に痛み止めを持っていると良いのですが、手元にないこともあります。

そのような時、我慢して痛みに耐える必要はありません。

歯痛を和らげるツボがありますから、それを押して歯科クリニックを受診するまでの応急処置をしましょう。

歯痛を和らげるツボ~①承漿(しょうしょう)~

まずご紹介する歯痛を和らげるツボは、承漿と呼ばれる下唇と顎の間にあります。

下唇と顎の中心部を触ると、少しくぼんだところがあります。

このくぼみが押すポイントになります。

ツボを押す際は、歯を噛み締めた状態にし、親指か中指で強めに押します。

3~5秒間、5回ほど押し続けて下さい。

このツボは、歯痛だけでなく、歯が痛い時の歯茎の腫れも和らげてくれますから、歯全体のトラブルに対応できます。

何より、ツボの位置が分かりやすく、誰でも押せることはいざという時に役立ちます。

歯に少しでも痛みがある場合は、承漿を押して乗り切りましょう。

歯痛を和らげるツボ~②合谷(ごうこく)~

次にご紹介する歯痛を和らげるツボは、手にある合谷です。

このツボは、手の人差し指と親指が合流するところから、少し人差し指側にあります。

見た目だけでは判断が難しいのですが、押した時に強い刺激や痛みが感じられる場所が合谷のあるポイントになります。

歯にトラブルのない時に、探しておくのがベストです。

ツボを押す際は、人差し指側に向けて、少し強めに2~3分ほど揉み続けます。

合谷は承漿と違い、揉んであげることがポイントになります。

揉み続けていると歯痛も和らいできますから、痛みで嫌な気分になっていても少しずつ落ち着いてきます。

合谷は、歯の炎症を抑えてくれるツボです。

また、熱を排出する作用があることから、万能ツボと呼ばれるくらい有名なツボになります。

歯痛以外のトラブルにも対応できますので、覚えておくと心強いです。

歯痛を和らげるツボ~③歯痛点(しつうてん)~

歯痛点は、手のひら側と足の裏にある歯痛に効くツボです。

手のひらのツボは、中指と薬指の付け根の間にあります。

足の裏のツボは、親指と人差し指の付け根の間の1.5cmくらい下にあります。

こちらの押し方としては、やや強めかつ少し長めに押すのがポイントです。

また、左右交互に押すことにより、虫歯の痛みだけでなく歯槽膿漏にも効果があると言われています。

歯痛を和らげるツボ~④下関(げかん)、頬車(きょうしゃ)~

耳の近くには、下関と頬車という2つの歯痛を和らげるツボがあります。

下関は、耳の付け根の前方(指3本分前方)にあります。

口を大きく開けたとき、ちょうど骨が持ち上がる部分です。

こちらを押すときは口を閉じて行い、刺激することで上顎の歯の痛みを和らげる効果があります。

また、頬車は耳たぶの下から、下顎の骨の角(エラ)に向けた線上の真ん中にあります。

歯を食いしばったとき、盛り上がって硬くなるところがツボです。

少し強めに、左右同時に押すことにより、下顎の歯の痛みに効果を発揮します。

歯痛を和らげるツボ~⑤勇泉(ゆうせん)~

歯痛を和らげるツボとしては、足の裏にある勇泉も挙げられます。

こちらは、足の土踏まずの少し上にあります。

足の指を曲げたとき、少しくぼむ部分です。

勇泉を押すことにより、歯痛がある程度改善されるだけでなく、身体全体の不調を整える効果もあります。

歯痛を和らげるツボ~⑥顴髎(けんりょう)~

次に紹介するのは、顴髎というツボです。

顴髎は、目尻からまっすぐ下に引いた線と、頬骨の下縁から横に引いた線がちょうど交わるところにあります。

こちらを押すことで歯の痛みがある程度改善し、さらに顔のたるみやシワ、小顔効果も期待できます。

押し方としては、親指で3~5秒ほど、ゆっくり強く押すのがポイントです。

5回繰り返すことで、痛みが少し軽減されます。

歯痛を和らげるツボ~⑦内庭(ないてい)~

足にある内庭というツボは、上の歯や歯茎の痛みに効果があります。

内庭は、足の甲側の人差し指と中指の股の部分にあるツボです。

痛みがある側の内庭を手の親指と人差し指で挟むように掴み、親指の爪を立て、上から5回ほど押します。

次に親指の腹を使い、上からゆっくり10回ほど押します。

ツボを押すときのポイントは、最初に爪を立てて刺激することです。

こうすることにより、内庭のツボをピンポイントで刺激し、効果をより高めることができます。

歯痛を和らげるツボ~⑧商陽(しょうよう)~

手にある商陽というツボは、下の歯や歯茎の痛みの改善が期待できます。

手の甲側にあり、具体的には人差し指の爪の付け根の左側にあります。

押し方としては、痛みがある側の商陽を反対側の手の親指と人差し指で挟み、親指の腹で10回ほど押します。

痛みがひどい場合は親指の爪を立てて5回押した後、親指の腹でも10回押します。

歯痛をツボ押しで和らげても歯科クリニックへ

ここでは、歯痛をツボの知識で和らげることをお話ししました。

とはいえ、歯痛があるということは、何かしらの歯のトラブルを抱えている証拠です。

ツボの効果で痛みが和らいだからといって、安心してそのまま生活してはいけません。

必ず歯科クリニックを受診する時間を作り、痛みの原因を探ってもらいましょう。

ツボを押すことは治療になりませんから、勝手に治ったと思わないようにして下さい。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯痛を和らげるツボには、下唇と顎の中央部にある承漿がある

・手の人差し指と親指の合流点付近にも、合谷というツボがある

・どちらのツボも歯痛を和らげてくれるため、ツボのポイントは確認しておくべき

・ツボを押しは治療にならないため、原因特定のために歯科クリニックの受診は必須

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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