仮蓋をつけた時に意識して欲しい、生活上の注意点

歯を削るような虫歯治療をする場合、仮蓋を使用することがあります。

治療のサポートになる存在ですから、外れないように注意しなければなりません。

ところで、仮蓋が外れないようにするためには、日常生活でどのような点に注意すると良いのでしょうか?

仮蓋をつける予定のある方は、是非ご覧下さい。

仮蓋の役割について

仮蓋は虫歯治療によって削った歯がしみないように、保護する役割を持っています。

歯を削る際には、基本的に麻酔が使用されます。

そのため、削った直後はまだ痛みがありませんが、麻酔の効果が切れると冷たいものなどがしみるようになります。

このとき仮蓋があれば、歯の表面がカバーされ痛みを回避できます。

また仮蓋には、隣り合う歯が寄ってこないようにする役割もあります。

虫歯治療後、削った部分をそのままにしていると、削ったことによってできた隙間に隣り合う歯が移動してくることがあります。

仮蓋はこの隙間を埋め、実際詰め物を装着するまでの間、装着のためのスペースを確保してくれます。

仮蓋の注意点~①力を入れて磨かない~

1つ目の仮蓋をつけた時の注意点は、歯磨きする際の力加減です。

仮蓋は、あくまでも歯に蓋を被せているだけですから、外れないことはありません。

ちょっとした力でも触れてしまうと、簡単に外れてしまうのです。

それを防ぐためには、仮蓋をした箇所のブラッシングを強くするのでなく、なるべく優しい力加減で行いましょう。

仮蓋を長期間つけることはありませんから、軽いブラッシングでも十分に用が足ります。

歯につけている週数間は、歯磨きの仕方を少し変えてみましょう。

日々のケアで外れてしまっては大変ですから、治療後はそれに合った内容に変えるようにして下さい。

仮蓋の注意点~②治療箇所に触れないようにする~

2つ目の仮蓋をつけた時の注意点は、治療箇所に触れないように過ごすことです。

蓋をつけていますから、普段の歯の状態からすると違和感があるのは当然です。

ですが、気になるからといって触ってしまうと外れてしまいますから、安易に触れてはいけません。

一番多いのは、舌で触ってしまうことです。

これは、子どもに限らず、大人でも無意識のうちにやってしまいがちですから、日常生活を送る上で意識するポイントにもなります。

また、治療箇所に触れないということは、食事の時にも言えます。

噛み合わせでよく咀嚼する歯が決まっており、そこが治療箇所だった場合をイメージしてみて下さい。

食べ物を噛むことによって、仮蓋に衝撃が伝わり、取れやすくなってしまいます。

よって、食事の際はできるだけ治療箇所で咀嚼することを避けなければなりません。

少し不便に感じてしまうかもしれませんが、これらの注意点は無事に治療を終えるために大切なことです。

とはいえ、思い当たることがない場合でも、何かの拍子で外れてしまうこともあります。

外れてしまった時は、次回の受診時まで待たずに、歯科クリニックに連絡して下さい。

早い段階で治療のやり直しが行えますので、トラブル発生の連絡は歯科クリニックとしても迷惑ではありません。

元通りの生活をするためにも、以上のことはしっかりと守りましょう。

仮蓋の注意点~③食べ物の種類に注意する~

仮蓋をつけたときの3つ目の注意点は、摂取する食べ物の種類に注意することです。

具体的には、硬いものや粘着性の高いものを避けなければいけません。

仮蓋は詰め物や被せ物ほど強度が高くないため、煎餅などやフランスパンなどの硬いものを食べてしまうと、強い負荷がかかって割れたり欠けたりすることがあります。

またガムやキャラメル、ヌガーや餅などの粘着性が高いものも注意が必要です。

ちなみに粘着性の高いものについては、仮蓋だけでなく正式な詰め物を装着した後も、できるだけ食べないようにするのが無難です。

仮蓋が外れてしまった場合の対処法

先ほども少し触れましたが、仮蓋が外れた場合は速やかに歯科クリニックを受診すべきです。

次の受診日を待たずに対処すべき理由は、仮蓋がない状態で放置すると細菌が繁殖しやすくなり、治療部位の感染リスクが高まるからです。

また根管治療を受けている場合、すでに神経を取り除いていることもありますが、神経の有無にかかわらず仮蓋の再治療は早急に行うべきです。

仮蓋は根管治療中の歯を保護するものでもあるため、その機会が失われると治療の成果に悪影響を及ぼす可能性があります。

自力で仮蓋を戻すのは絶対にNG

仮蓋が外れてしまい、すぐに歯科クリニックに通えない状況であったとしても、焦って自力で元に戻そうとしてはいけません。

仮蓋は、専門的な知識を持った歯科医師の手により、計算してつけられています。

患者さん自身の手で修復しようとしても元通りにはならず、逆にダメージを与えてしまう可能性もあります。

また治療箇所に汚れや細菌が入ってしまうと、仮蓋の再作製以外の治療も必要になる可能性があるため、必ず歯科医師に相談してください。

ちなみに仮蓋については、ティッシュなどで包み、透明の容器などに入れて大事に保管しておきましょう。

仮蓋は小さく壊れやすい材質であるため、取り扱いには注意が必要です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・仮蓋をつけた際の歯磨きの注意点は、優しく軽いブラッシングにすること

・仮蓋をつけている箇所で食べ物を噛まないようにする

・仮蓋をつけている歯を、舌で触らないようにする

・十分に注意していても外れた時は、速やかに歯科クリニックで処置してもらうこと

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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