親御さんもご存知の通り、学校では定期的に歯科検診が行われています。
その際「学校の歯科検診で異常がないと言われたから、歯科クリニックには行かなくても良い」と思っていませんか?
実は、学校での検診結果が出た時こそ、歯科クリニックでもう一度検診を受けるべきなのです。
今回は、その理由をお話ししましょう。
学校の歯科検診で異常がなくても歯科クリニックを受診する理由
学校の歯科検診で異常がなくても、歯科クリニックで定期検診を受ける事をおすすめするのは、環境や設備面の問題です。
まず、学校で虫歯のチェックをする場合は集団検診になりますから、一人ひとり腰を据えて確認する事ができません。
さらに、学校での検診ではレントゲンのような設備を使用することができません。
様々な機器を通して歯の異変を確認したいと思っても、確認できる方法が限られているのです。
このような事情から、一見、問題がないように判断されても、虫歯を見逃してしまっている可能性があるのです。
限られた時間、設備で確認した上での判断になりますから、鵜呑みにしてしまうのは危険です。
学校の歯科検診後に歯科クリニックで虫歯が発見されたケースも
学校での歯科検診の結果に不安を感じ、歯科クリニックで再度検査をしてもらった結果、虫歯が発覚したケースも少なくありません。
レントゲンや様々な機器を使用してじっくりと検査した結果、発覚する場合があるのです。
検査結果と子どもの口内の状態を見比べた時、不安があるならば改めて受診しておきましょう。
また、上記の逆のケースも存在します。
誤って虫歯があると判断されるパターンです。
偶然、食べかす等の影響で間違って虫歯があると判断されてしまうこともあります。
治療のために受診した際、実は問題がなかったことで安心される親御さんもいるでしょう。
学校での歯科検診は、検査の時間帯にバラツキがあります。
下手をすると、給食終了後に確認するケースもありますので、いくら歯磨きをしたとしても、このように勘違いしてしまうこともあるのです。
限られた時間の中、集団検診で正確な判断を仰ぐのは難しいもので、不確定要素が多々あります。
システム上、仕方のないことですが、これで虫歯の発見が遅れてはいけません。
子どもの歯科クリニック受診のタイミングとして、学校の検診後を是非検討してみて下さい。
健診結果が手元にある場合は、持参していくとなお良いでしょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・学校での歯科検診は、歯科クリニックでの検診よりも難しい
・万全の設備でもって検査できないため、「異常なし」でも再確認すべき
・学校の検診は、診てもらうタイミングによって虫歯と間違えられる可能性がある
・学校での検診が終わったら、歯科クリニックでもう一度診てもらうと安心
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。