歯磨きをしすぎたり、強く磨きすぎたりすると、歯茎から出血が見られる時があります。
歯が健康である場合、多少の出血は問題ありません。
しかし、虫歯の時に出血があった場合は、歯が悲鳴を上げている可能性があるため、注意が必要です。
たかが出血と侮ってはいけません。
今回は、歯茎の出血の原因を解説します。
虫歯でも出血する場合とは?
虫歯があって出血が見られる場合、考えられる原因は一つです。
虫歯菌が歯茎にダメージを与えている可能性があるのです。
虫歯を放置したままにしていると見られる症状ですから、歯と歯茎が悲鳴を上げているサインになります。
単に歯茎にダメージを与えている場合だけではありません。
症状によっては、虫歯菌が神経に到達し、骨を溶かすことで出血が見られる場合があるのです。
いずれにせよ、虫歯の状態は深刻です。
特にまだ歯科クリニックの受診に至っていない人こそ、痛みだけでなく、出血の有無も確認しておくべきです。
出血の有無が分かるだけでも、歯科クリニックで治療を行う際の参考になります。
虫歯による出血で痛みが感じない場合は要注意
また、虫歯による出血を発見した際に、痛みが感じられない場合は「慢性増殖性歯髄炎」を併発している可能性があります。
これは、虫歯菌によって歯の内部が刺激を受け続けることで、歯髄が膨らんでしまう症状になります。
この症状のやっかいなところは、痛みが感じにくいため放置してしまいがちな部分にあります。
特に、若い世代ほど痛みを感じないため「単に強く歯を磨きすぎただけ」だと、勘違いしてしまいやすいのです。
自覚症状がはっきりしないまま、後から受診をした時に現状を知る人も少なくありません。
痛みがない出血がある場合は、放置せずに歯科クリニックの予約を取るようにして下さい。
虫歯からの出血はすぐに相談する
重ねて言いますが、虫歯がある状態での出血は、異常事態のサインです。
従って、少しでも心当たりがある時は、躊躇せずに歯科クリニックを受診しましょう。
早い段階で治療することで、虫歯だけでなく、出血への対応をすることができます。
仮に、虫歯が原因でない出血であったとしても、きちんと診察してもらうことで安心感が得られます。
普段出血することがない人こそ、おかしいと感じた時は歯の状態を確認してもらうことをお勧めします。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯からの出血は、虫歯菌が歯の内部や歯茎にダメージを与えているサイン
・慢性増殖性歯髄炎を併発している場合は、出血していても痛みが感じられない
・虫歯からの出血は異常事態のサイン
・早期治療のためにも、出血を確認した時は歯科クリニックを受診すると安心
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。