虫歯の経験が少ないと、歯が痛くても歯医者に行くべきか迷う時があります。
とはいえ、痛みを放置してしまうと、虫歯が進行し、大掛かりな治療になってしまいます。
ここでは、痛みの種類や考えられる原因について解説しましょう。
歯の痛みの種類~痛みは一つではない~
一言で歯の痛みといっても、実は色々な種類があります。
・自発痛…何もしていなくても痛む
・誘発痛…何らかの刺激があることで痛む
・拍動通…ドクンドクン・ズキズキと痛む
・鈍痛…ゆっくりと痛む
・間欠痛…痛みが感じられたり、治まったりする状態
・持続痛…痛みの症状が続くこと
・鋭痛…鋭く、刺すような痛み
歯科クリニックでは、患者様が感じている痛みを上記の形で分類し、原因を探っていきます。
虫歯も症状の進行によって痛みの程度が変わりますから、状況を判断する際のポイントになると言っても過言ではありません。
もちろん、虫歯が原因でない時の痛みも、これらのどれかに該当します。
今、虫歯や歯のトラブルでお困りの場合は、どの症状に当てはまりますか?
それを伝えるだけでも、構いません。
歯に異変が起きているサインですから、ちょっとした痛みであっても申告しましょう。
歯の痛みの種類を基にして、原因を探る
ところで、歯科クリニックでは歯の痛みをヒアリングしながら、どうやって治療方針を考えていくのでしょうか?
実は、歯の痛みの種類によって、原因の予測を立てていくのです。
例えば、痛みが強い状態の場合は、歯の神経に至るところまで虫歯菌が影響している可能性が考えられます。
このような予測から、実際の歯の状態を診ていくことになります。
また、神経の痛みは虫歯菌によって穴が開けられていることだけが原因になりません。
歯自体に穴がなくても、表面が溶けて象牙質が露出していることで痛みが感じられる場合もあるのです。
象牙質が露出している時は、ブラッシング等で刺激を与えてしまうとより痛みが強くなりますから、外的刺激を避けなければなりません。
このように、痛みの原因が分かると、治療だけでなく、治療中の過ごし方もイメージできるようになります。
歯科クリニックでは、痛みの原因が判明すると、丁寧に教えてくれます。
それから本格的な治療方針を説明してくれますので、原因不明の痛みがある場合はまず診てもらいましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯の痛みは鋭痛だけでなく、自発痛など、いくつか種類がある
・痛みが生じるのは、虫歯がある時に限定されない
・痛みの種類をヒアリングすることで、根本となる原因を探す手掛かりになる
・原因の予測は歯科クリニックでできるため、受診して原因を解明しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。