虫歯治療によって引き起こされるアレルギーは、金属アレルギーだけではありません。
アマルガムと言う、銀歯に使用される素材でも症状が発生するのです。
そして、現在では詰め替えを勧められている素材でもあります。
一体、アマルガムとは何なのでしょうか?
今回は、虫歯治療で使用されたアマルガムについて解説します。
昔の虫歯治療で使われていたアマルガム
アマルガムとは、昔の虫歯治療で一般的に使用されていた銀歯の詰め物の素材になります。
ひょっとすると多くの大人にとっては、馴染みのあった素材かもしれません。
しかし、虫歯治療で適切だと思われていたアマルガムの中に「水銀」が含まれていることが発覚し、現在は使用されていません。
水銀は、人体にとって有害な物質の一つになります。
歯の詰め物として使用していた場合でも、知らないうちに水銀が体内に蓄積されている可能性が指摘されました。
使用されなくなった理由を知ると、当然だと納得できるでしょう。
虫歯治療で使用したアマルガムによって引き起こされる症状
虫歯治療でアマルガムを使用した人の中には、以下の症状が発生すると言われています。
・頭痛や不眠、イライラ等の原因不明の症状
・アトピーや皮膚炎の発生
・治療した周辺の歯や歯茎が黒ずんだ色になる
・妊婦さんや子どもへの悪影響になる
上記の症状はあくまでも一例ですが、銀歯による金属アレルギーのように分かりにくい症状ばかりです。
また、水銀に関しては、自分の体だけの影響に留まりません。
妊娠を考えている場合は妊娠がしにくくなりますし、妊娠できた場合でも子どもに影響が及んでしまう可能性があります。
昔行った治療になると、そもそもアマルガムの銀歯を使用しているか分からないこともあります。
ですが、長年上記のような不調に悩まされている場合は、疑ってみるべきです。
虫歯治療のアマルガムは除去治療が可能
例え虫歯治療のためと言っても、上記のようなリスクのあるアマルガムがあるのは好ましくありません。
現在、ほとんどの歯科クリニックでは除去治療を行っています。
思い当たる患者様は、是非一度銀歯の素材を歯科クリニックで確認してもらいましょう。
もちろん、除去治療をする際は、体内に影響が出ないように徹底した対策を取りながら、安全な素材への詰め替えを行います。
「一度治療してもらったからもう取り除けない」ということはあり得ません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・昔の虫歯治療で使用された銀歯「アマルガム」は、成分に水銀が含まれている
・水銀の影響で、体に様々な不調が発生することがある
・使用している妊婦さんやお腹の子どもへのリスクもある
・歯科クリニックでは除去治療を行い、他の安全な素材に詰め替えることができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。