家族共有で使ったらダメ!~歯磨き粉は大人用・子供用で分けるべし~

現在、歯磨き粉には多くの種類があります。
そこで、大人も子どもも一緒の歯磨き粉を使っていませんか?
虫歯予防の効果があるから、一緒でも問題ないと思うでしょう。
ですが、これはNGなのです!
家族共有で歯磨き粉を使うべきでない理由とは一体、何なのでしょうか?

家族共有で歯磨き粉を使うのがNGな理由~①味の違い~

家族共有で歯磨き粉が使えないのには、第一に味の問題があります。
大人用の歯磨き粉だと、ミント系の味が主流です。
ミント系だと、口の中がすっきり、さっぱりするといった効果が得られます。
ですが、子どもには不評なことも多いです。

子どものほとんどは、ミント系の刺激が苦手な子が多いですから、味の面でミスマッチがあっては、しっかりと歯磨きをする習慣作りができません。
「味が嫌で、歯が磨けていなかった」となっては、本末転倒です。
まずは、歯磨きをしっかりさせることが大切ですから、子どもや磨きやすい味を選ぶようにして下さい。

家族共有で歯磨き粉を使うのがNGな理由~②含まれている研磨剤の量~

家族共有で歯磨き粉を使った場合、味の他にもう一つの問題が起こります。
それは、研磨剤です。
研磨剤とは、汚れを削って落とすために必要な要素になり、汚れをしっかりと落とすために欠かせないものと考えて良いでしょう。

一般的な歯磨き粉の場合は、基本的に歯にダメージがない程度の量を含んでいます。
そのため、子どもが大人用の歯磨き粉を使ったことで、歯が弱くなってしまうということはありません。
ですが、やはり子ども向けの歯磨き粉には、その分の適切な量が含まれています。
ちょっとしたことですが、含まれている成分のチェックで判断することも、保護者としては大切な視点になります。

家族共有で歯磨き粉を使うのがNGな理由~③歯磨き粉の利用目的~

また家族共有で歯磨き粉が使えない理由には、歯磨き粉の利用目的が子どもに合っていないことも挙げられます。
例えば、歯を白くする、口臭予防という効果は、小さな子どもにはまだ必要ありません。
どちらかというと、虫歯予防を徹底したいところです。

種類が豊富というのは、選ぶ側からすると嬉しいことですが、子ども視点から考えるとミスマッチの原因になり得ます。
仮に、共有での利用を考えている場合は、歯科クリニックで利用しても大丈夫かどうかを確認すると、安心して利用できるでしょう。

家族共有で歯磨き粉を使うのがNGな理由~④ウイルス感染~

家族共有で歯磨き粉を使うのがNGな理由としては、ウイルスの感染のリスクがあることも挙げられます。

家族で歯磨き粉を共有している方は多いかと思いますが、歯ブラシに歯磨き粉を乗せるとき、チューブの口がブラシの先に触れることがあります。
このようなケースでは、歯ブラシからチューブの口に細菌が付着することが考えられます。

また、その後同じ歯磨き粉を使用する家族は、細菌が付着したチューブを歯ブラシに付けてしまう可能性があります。
つまり、間接的に歯ブラシから歯ブラシへのウイルス感染が起こるということです。

以前より注目度は下がったものの、新型コロナウイルスはいまだに全国各地で発症している事例が見られます。
そのため、感染を防ぐためにも、家族は各自専用の歯磨き粉を使用することをおすすめします。

コップも共有しない方が良い

家族で歯磨きを行う際には、歯ブラシや歯磨き粉だけでなく、コップも共有しない方が良いです。
こちらも細菌感染のリスクが高まることが理由です。

歯磨きの後には、コップに口を付けて水を含み、口内をゆすぐ方がほとんどだと思います。
そうすると、歯ブラシの毛先や歯磨き粉のチューブの口が触れたときと同じように、家族間で細菌感染が起こる可能性があります。

また、歯磨きの際に使用するコップは、洗面所で濡れたまま保管されていることも多いです。
そのため、家族間の感染がなくても、使用するだけで繁殖したカビなどが口内に入ってしまうことが考えられます。

タオルの共有もなるべく避けるべき

家族における歯磨きでは、タオルの共有もなるべく避けるべきです。
たとえ歯磨きの後であっても、一度口を拭ったタオルを他の家族が使用すると、やはり細菌感染の可能性が高まります。

しかし、だからといって家族全員分のタオルを用意するのは大変です。
枚数を確保しなければいけませんし、洗濯の回数や手間も増加します。
そのため、家族が歯磨きを行う洗面所には、ペーパータオルの設置がおすすめです。

ペーパータオルは、毎回新しいものを使用するため、非常に衛生的です。
また、洗濯をする手間も省ける上に、ペーパータオルはさまざまな用途に使用できます。

例えば歯を磨いた後、洗面所の周りに飛び散った水などもすぐに拭き取ることができ、次に使う人が気持ち良く使えます。
女性であれば、化粧で使用した筆を拭き取るときなどにも便利です。

ただしペーパータオルは使い捨てであるため、当然タオルよりもコストがかかります。
さらに、既存のタオル掛けは使用できないため、新たに設置する場所を確保しなければいけません。
洗面所が狭い場合は、使い勝手が悪くなることにもつながります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・家族共有の歯磨き粉にすると、子どものニーズに合っていない歯磨き粉を使用してしまう

・歯磨き粉の味や研磨剤の量の特徴は、子供用と大人用では大きな違いがある

・様々な効果が付属している歯磨き粉は、基本的に大人向け

・子どもには子ども向けの歯磨き粉で歯磨きをさせよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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