歯を失ってしまった場合、歯科クリニックでは入れ歯やインプラントの治療を勧めています。
ところで、どちらの治療法が患者様に合っているのでしょうか?
治療を前向きに考える上でも、特徴を知っておくことは大切です。
ここでは、入れ歯とインプラントの違いについて解説しましょう。
入れ歯とインプラントの違い~①手術の有無~
入れ歯とインプラントの大きな違いは、治療にあたり手術が必要かどうかになります。
入れ歯の場合は、口に合わせた義歯を作る必要がありますが、手術のような治療を行いません。
そのため、手術による不安がない治療法だと言えます。
しかし、インプラントの場合は、インプラントを顎の骨に埋め込まなければなりません。
それは、入れ歯のように入れ込むのでなく、外科手術によって行われますから、体への負担が大きくなります。
ですが、手術を行い歯が固定化される分、違和感が少なくなりますから、日常生活での支障が生じにくい特徴があります。
入れ歯とインプラントの違い~②治療期間~
また、入れ歯とインプラントでは、必要な治療期間が圧倒的に違います。
入れ歯の場合は、本体の作成に1~2カ月程度かかりますが、それ以上伸びることがありません。
装着して問題なければ、後は劣化やメンテナンスの状況を確認するくらいですから、歯科クリニックを受診する回数が減っていきます。
ですが、インプラントの場合は骨に手術を行いますので、経過観察も含めて長期間の治療が必要になります。
特に不調やトラブルが発覚した場合は、その後の経過にも関わりますので、歯科クリニックでしっかりと確認しなければなりません。
様々な事情を含めると、治療が完了するまでに最低でも3カ月、長ければ1年ほどかかることになります。
治療期間が長いと、歯科クリニックに足を運ぶ回数も増えますから、時間を取るだけでも大変だと思う方もいるはずです。
検討する際は、治療完了までの時間も考えておきましょう。
入れ歯とインプラントの違い~③費用~
入れ歯とインプラント、治療費が高いのはインプラントになります。
インプラントは自由診療になるため、一歯でも約30万円~50万円かかります。
入れ歯の場合は保険診療になるため、約5,000円から作成することが可能ですから、家計状況からも治療を考えなければなりません。
治療を受けるのは患者様自身ですから、様々な要素を比較して選ぶようにして下さい。
それでも悩んでしまう時は、歯科クリニックに相談し、アドバイスをもらいましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります
・入れ歯とインプラント治療の違いは、手術の有無にある
・入れ歯は治療期間が短く、インプラントは治療に時間がかかりやすい
・費用面は入れ歯の方が安く、インプラントは高額になりやすい
・最終的な選択で迷った時は、歯科クリニックの意見も聞いてみよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。