患者様の中に、口内炎の再発に悩まされている方はいませんか?
対策をしているにも関わらず、再発してしまうのにはきちんとした理由があります。
その理由を知らなければ、口内炎の再発だけでなく、新たなトラブルが発生してしまう可能性があります。
今回は、口内炎ができやすい方に向けた虫歯予防法をご紹介しましょう。
一般的な口内炎の発生理由と虫歯予防の必要性について
口内炎は発生する状況や菌によって、いくつかの種類に分類することができます。
その中でも一般的に見られるのは、アフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎は、ストレスや栄養不足等が原因で斑点ができてしまう口内炎です。
ですが、詳しい発生原因がまだ解明されていないため、謎が多い口内炎とも言われています。
この場合は、薬で対処すると数日、そのままにしていても1~2週間程度で治ります。
しかし、問題は口内炎があることで、唾液の分泌量が低下してしまうことにあります。
唾液の分泌が活発だと、粘膜の保護や抗菌作用によって口内炎の発生を抑制してくれるのですが、活動が衰えるとそうはいきません。
むしろ、口内炎ができやすい、症状が酷くなりやすい環境になってしまうのです。
さらに、唾液の分泌量の低下は、虫歯リスクを高めることにも繋がります。
虫歯菌の活動が抑えられているのは、唾液の作用のおかげです。
口内炎の再発が多い状況では、いつ虫歯になってもおかしくありません。
よって、口内炎ができやすい方ほど、より虫歯予防を徹底する必要があるのです。
口内炎ができやすい方が簡単にできる2つの虫歯予防法
口内炎ができやすい方は、うがいとキシリトールガムで虫歯予防を行いましょう。
まず、口内炎と虫歯のリスクを減らすには、口の中が渇いていないことが大切になります。
そこで、外部から口の中を乾燥させないような工夫をしてあげましょう。
うがいならば歯磨きする時間が取れない方でも、簡単に短時間で行うことができますから、乾燥を防ぐことができます。
また、外部から口の乾燥を防ぐだけでなく、唾液の分泌量を増やすための工夫も重要です。
そこで、キシリトールガムを噛んで、唾液腺を刺激してあげて下さい。
キシリトールガムをお勧めするのは、唾液の分泌を促しながら、虫歯予防も一緒にできるところにあります。
これらの対策を行っても口内炎が酷い、虫歯ができてしまう場合は、別の原因が考えられます。
一度歯科クリニックで、確認してもらいましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口内炎が発生すると、唾液の分泌量が低下しやすい
・唾液の分泌量が少ないと、口内炎の再発だけでなく虫歯リスクも高めてしまう
・口内炎を含めた虫歯予防法には、うがいとキシリトールガムがお勧め
・予防をしても再発しやすい、虫歯になった場合は歯科クリニックに相談してみよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。