虫歯治療で歯を削るのは仕方がないことと思っていませんか?
実は、歯をたくさん削らなくても治療できる方法があるのです。
それが、「MI治療」です。
一体、どのような治療法になるのでしょうか?
今回の記事では、虫歯治療の方法の1つMI治療の内容を解説します。
虫歯で削る部分を最小限にするのがMI治療
虫歯治療の中でも、MI治療は「歯をできるだけ削らない治療法」になります。
これは、一部の歯科クリニックで推奨されている方法ではありません。
国際歯科連盟によって唱えられた概念ですから、ほとんどの歯科クリニックで可能になっているのです。
今まで、歯を削る作業が嫌だと感じていた場合であっても、削る作業や箇所が小さければ大きな負担にはなりません。
この治療法は、患者様側にとっても、メリットがあるのです。
何より、歯は削れてしまうと元通りになりませんから、自分の歯を大切にすることにも繋げられるでしょう。
虫歯のMI治療をするなら専門器具は必須
ところで、虫歯のMI治療は専門器具でないとできません。
歯をなるべく削らないために、専用のルーペやマイクロスコープといった器具が必要になるのです。
これらの器具は、類似品でも代用できそうだと思われがちです。
しかし、専門の器具だからこそ、細かい虫歯部分を確認し、最小限での治療で済むように作業できるのです。
従って、従来の治療法に用いられた器具では、全く対応ができません。
このことは、歯科クリニック側に関係することですが、知っておくと治療について深く理解することができます。
虫歯と言っても、ただ削れば治療になる時代は終わったのです。
むしろ、削る場合であっても、できる限り元の歯を残す方針に変わってきていると考えるべきです。
虫歯が酷すぎるとMI治療で対応しきれないことも
しかし、虫歯の進行度合いが進んでいる状況によっては、MI治療の下で治療が進められないこともあります。
MI治療が可能な範囲は、あくまでも進行状態が軽い時です。
虫歯の状態が小さければ小さいほど、削る箇所を限界まで小さくできますから、治療法の本領発揮ができるのです。
ですが、進行が進み、酷い状態になってしまうと、広範囲を削ったり、神経を抜いたりと大掛かりな治療をせざるを得ません。
そのため、酷い虫歯の時は対応できないことを覚えておきましょう。
この治療法で対応してもらいたい場合は、歯科クリニックに早い段階で行くべきです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯で歯を削る際に、できるだけ削る箇所を少なくする治療法がMI治療
・MI治療には、歯を細かく削るためにも専門の器具が必須
・虫歯が酷い場合は、MI治療で対応できないこともある
・MI治療で対応してもらいたい時ほど、歯科クリニックを早めに受診しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
