小さい頃、虫歯にならないために歯磨きについて注意された経験のある人はいませんか?
虫歯になってもその時治療してもらえば問題ないと、簡単に考える人もいるでしょう。
しかし、虫歯予防における注意・喚起は、他の病気とは異なる事情があるのです。
今回は、虫歯予防が重要だと言われている理由についてお答えしましょう!
虫歯予防が重要視される最大の理由
虫歯予防が他の病気以上に重要視されている最大の理由は、歯が体の中でも再生しない組織であることに由来します。
例えば、骨折した場合、ギプス等を利用することで固定し、時間をかけて骨を接続させますよね。
接続するにあたり、骨の再生力を土台として進めていくでしょう。
しかし、歯の場合はどうでしょうか?
治療によって削った歯の部分は、時間をかけて元通りになりますか?
削った部分に詰め物等をしたとしても、元通りの形には戻りませんよね。
歯は治療をしたとしても、元通りに戻ることがないからこそ、健康な状態にしておかなければならないのです。
人によっては、過去の治療の経験から、自分の歯をたくさん抜いてしまっていることもあるでしょう。
人工的にカバーされた歯では、かみ合わせや感覚に違いが出てきますよね。
従って、食事等に影響することもあるのです。
このような話を聞くと、自分の歯の重要性に気付けるでしょう。
虫歯予防は治療回数にも影響する～治療の観点から見る重要性～
また、歯は他の骨の組織とは違い、治療できる回数が決まっている特徴があります。
先程のように、虫歯の治療で歯を削った場合、削った部分は元に戻りませんから、歯質が減っていくことになりますよね。
さらに、同じ歯に再び虫歯が見つかり、治療をするとなると、どんどん削られる部分がおおくなってしまいます。
何回も治療をすることは、実質不可能なのです。
歯1本の治療回数を見てみても、5回以上の治療を繰り返すことはできません。
これは、みなさん自身の歯の大きさを見てみると、容易に想像できることでしょう。
そう考えると、虫歯や歯のトラブルが起きやすい人は、自分の歯を失ってしまう可能性が高くなります。
大人の歯になると、なくなってしまったら次の歯が生えることはありません。
自分の歯を大切にするという意味でも、虫歯予防の重要性が身に染みるでしょう。
小さなトラブルでも歯医者に通うことは、大げさなことでなく、歯を大切にする意味では妥当な行いなのです。
些細なことでも、是非受診しましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯予防が重要と考えられているのは、歯が体中の骨の中でも再生されない部位であるため
・虫歯の治療で歯を削ると、同時に歯質が削られているため、なるべく失わない方が良い
・歯の治療は無限にできず、治療できる回数は決まっている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
