【光が丘土支田の歯医者】子どもの癒合歯における特徴やデメリット

子を持つ親御さんであれば、誰もが自身の子に対し、健康な歯に育ってほしいと思うものです。

しかし、場合によっては、通常の歯とは異なる少し問題のある歯が生えてくることがあります。

今回は、子どもの“癒合歯”における特徴や種類、原因やデメリットなどについて解説したいと思います。

癒合歯の概要や特徴

癒合歯は、本来1本ずつ別々に生えてくるはずの歯が、2本くっついた状態、つまり癒合した状態で生えてくるというものです。

永久歯よりも乳歯で発生する確率が高く、永久歯が1,000人に1人程度なのに対し、乳歯は100人に数人程度見られます。

また、癒合歯はくっつき方によって、以下の3つの種類に分かれます。

・癒合歯
・癒着歯
・双生歯

もっとも一般的な癒合歯は、2つの歯胚が象牙質の中でくっついているものであり、癒着歯は2つの歯胚が歯の根っこのセメント質という部分でくっついているものを指します。

双生歯は、元々は1つだった歯胚が2つに分かれた歯のことをいいます。

癒着歯の原因

実は癒合歯の原因は、現在もハッキリとはわかっていません。

発生原因として、母体の全身状態の異常、疾患、薬剤との関連などが示唆されていますが、母体の全身状態が良好で、正常に出産した健常児にも、癒合歯が見られることはあります。

もっとも有力な説は、胎児期に乳歯の芽がつくられるとき、くっついた状態になり、癒合歯になってしまうという説です。

癒合歯のデメリットや治療法

癒合した歯と歯の境目には、溝があることがほとんどであり、こちらはプラークが溜まりやすく、虫歯の原因になってしまいます。

また、癒合歯がある場合、その下の永久歯が先天的に欠如していることがあります。

永久歯が足りないと、その部分の歯列には隙間が生じ、その隙間を埋めるように他の永久歯が移動してくるため、歯並びや噛み合わせが悪化するおそれがあります。

ちなみに、癒合歯が見つかった場合でも、すぐに抜歯などの対処をするケースは少ないです。

定期的に癒合状態や永久歯の萌出状況、顎の成長を観察し、今後のリスクが大きいと判断された場合に、矯正治療などで対応するのが一般的です。

まとめ

ここまで、癒合歯の特徴やデメリット、治療法などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

癒合歯は、子どもにとってさまざまなデメリットやリスクのあるものですが、見つかったからといって、焦る必要はありません。

親御さんは、まず歯科クリニックを受診し、現在の状況や今後の治療計画などについて説明を受けた上で、じっくりと対処していくことを考えましょう。

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